「マーキュリー通信」no.1257【シリーズ日本の生命保険の意義と問題点を再考する-10 「なぜ、死亡しても、死亡保険金が支払われないケースが多発しているのでしょうか?」】
★なぜ、
死亡しても、
死亡保険金が支払われないケースが多発しているのでしょうか?
生命保険は、宝くじと全く逆の性質を有しています。
毎月宝くじ代金として5万円天引きされ、毎月当選結果が郵送されてき
たら、毎月わくわくしながら当選結果を待ちます。
ところが生命保険の場合、入院給付金をもらうために、けがや事故に
あうことを期待したり、ましてや宝くじの1等に当たる死亡保険金五千万
を心待ちにする人はいません。
このからくりがあるから、生命保険商品に関心を持たないわけです。
そして、数十年という超長期の契約のため、
いつの間にか保険契約の内容すら忘却の彼方へと行ってしまうわけです。
それと医療保険との決定的な違いは、
保険契約者と、被保険者、つまり保険金の受取人は異なるわけです。
夫婦関係によっても違うでしょうが、
夫の死亡するケースを考えるのは縁起が悪いので、
家族同士できちんと話し合わないケースも結構あります。
又、夫が死亡しても、
具体的に生命保険会社にどのようにして
連絡したらよいか分からないケースも多々あります。
生命保険会社からみると、
本人の口座から銀行引き落としが数ヶ月間もできなくなり、
本人に通知して初めて死亡したことが分かることも多いのです。
このようなことから、
死亡しても実際に死亡保険金が支払われないケースも多くあるわけです。
一方、生命保険代理店の話によると、
お客様が生命保険の満期前に死亡することは殆どないそうです。
サラリーマン時代ずっと払い続けてきた保険料は2000万円前後にも達し、
支払い済み保険料の大半は生命保険会社と利益となってしまいます
大半の生命保険会社では、
平均寿命を男女とも100歳以上に設定して保険料を計算しています。
従って、計算上の保険料と実際とは大きく異なります。
これを死差益といい、生命保険会社の大きな収益源となっています。
このようなからくりがあるため、
生命保険会社は、死亡保険契約に一番魅力を感じ、
お客様にせっせせっせと勧めているわけです
この種の生命保険に入っている加入者は、
生命保険会社にとっては上客であり、
別の言い方をすればかもな訳です。
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