「マーキュリー通信」no.1269 【大ヒット上映中のアバターを見る】
還暦になると映画をシニア料金1000円で見ることができると分かり、本
日、現在人気上映中の「アバター」を池袋サンシャインシネマで見まし
た。
アバターとは、インターネット上で「自分の分身となるキャラクター」
のことですが、本映画でも現実の人間の人工的に作られた体、分身です
。
地球から遠く離れた衛星パンドラを征服するために、青年の人工的に作
られた体、分身が送り込まれる。
パンドラ人は、森の精と一緒に平和に暮らす森に住む住民だった。
青年の分身は、いつしかそのパンドラ人の女性と恋におちいる。
青年は、地球人の征服計画をパンドラ人に伝え、危険を回避するために
、退去するよう伝える。
しかし、パンドラ人はその申し出を聞かなかった為、地球人は武力攻撃
を開始し、パンドラ人の森は壊滅状態に陥る。
地球から送り込まれた青年の分身は地球人の武力攻撃に憤り、自分が恋
する女性のパンドラ人側につく。そして、パンドラ人の多数の部族を結
集して、地球人と武力衝突し、最後は地球人に勝利するというストーリ
ーでした。
監督は、「タイタニック号」で一躍有名となったジェームズ・キャメロ
ン、今回はCGの特撮を3Dで見るため、ものすごい迫力でした。
今回の邪悪な地球人は、どうもブッシュ前大統領とオーバーラップして
私には映りました。
パンドラ人を、イラク人やテロリストのアルカイダと見なし、地球人の
論理で武力攻撃で弾圧しようとするが、最後に殺されるというストーリ
ーです。
地球人とパンドラ人の戦いのシーンは、3D技術を駆使して、迫力満点
でした。しかし、残忍な殺しあいの場面がこれでもかと現れ、最後は地
球人の総司令官がパンドラ人の弓矢で殺され、戦争に終止符が打たれま
す。極めて米国人らしい映画作りといえます。
私が監督なら、一触即発の状態だった地球人とパンドラ人が理解し合い
、最後は仲良くなると言うストーリー展開にしていたでしょう。
地球人の青年とパンドラ人の女性の愛がベースに流れていたので、何と
か救われましたが、残忍な殺戮場面が繰り返され、私にとっては余り後
味の良い映画ではありませんでした。
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