「マーキュリー通信」no.1303【龍馬の如く生きる-3「精神的脱藩を目指す」】
龍馬が生きていたら、一番先に言いそうなことが「日本人よ!精神的脱
藩をせよ!」と言っているのではないかと思います。
精神的脱藩とは、精神的自立を目指すということです。
精神的自立とは、今、時代が大変革の時代に入り、古い価値観ではつい
て行けなくなる。だから、「自分の足でしっかりと立つ」ということで
す。
「日本を創った12人」(堺屋太一著)で、戦後日本の価値観、ものの
考え方の多くはマッカーサー元帥によって形成されたものと「マーキュ
リー通信」で紹介しました。
同書の中で現在の官僚制度は明治の元勲大久保利通によって創られたも
のですし、終身雇用制度は松下幸之助が提唱したものと紹介されていま
す。
だから皆さんが現在もっている価値観は自分独自のものではないのです
。時代の流れと共に変わっていくことになります。年配の方はご存知の
通り、日本の価値観は、昔とすっかりと変わってしまいました。
「自分の足でしっかりと立つ」という意味は、「本当の自分」に出会い
、「自ら光り輝かせながら、どうしたら世の為人の為に生きていけるよ
うな人間になれるのか」と私は思うのです。
他人は他人、自分は自分の生き方があるはずです。それを探し、自分独
自の生き方を基に生きていくことが精神的脱藩の意味するところではな
いかと思います。
それならシニア層はどうなのかというと、自分のこれまでの経験をいか
に世間のお役に立つ形で貢献していくことなのではないかと思っていま
す。
その中から喜びが発見でき、自分の足で立つことができると思います。
それに気づき、実践していった時に、心身共に健康なシニアライフを生
きていけるのではないかと思います。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
本日のNHK大河ドラマ「龍馬伝」で、龍馬は「己を惑わす敵は、己の中
にある」と言っていました。
そうなんですね。「精神的脱藩をできないでいると、己を惑わす敵が何
かも分からず、その敵に翻弄され、結局自分を苦しめることになる」と
本日の「龍馬伝」から学びました。
その代表格が、「攘夷」という小さな世界から抜け出せなかった土佐の
武知半平太ではなかったでしょうか。
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