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2010年3月 4日 (木)

「マーキュリー通信」no.1319【ドリームゲイト主催大挑戦社祭で株式会社DeNA南場智子社長が大いに語る「起業のすすめ」】

世界有数の経営コンサルタント会社マッキンゼーで女性トップにまで上

り詰めた南場智子さんがエリートコースの道を捨て、ベンチャー起業家

の道を歩み始めたのが1999年のことでした。

その勇気にまず拍手喝采です。

ビッダーズというインターネットオークションを立ち上げ、事業計画で

は初年度から黒字の計画でした。

しかし、開業4年間は赤字でした。南場さんはここでコンサルタントと

ベンチャー起業家との違いを嫌というほど思い知らされます。

コンサルタントと起業家の最大の違いはアドバイザーと意思決定者です

。責任も全く違います。

開業して4年間の間にライバルであるヤフオクにどんどん差を付けられ

ていき、長く暗いトンネルから抜け出せない焦りを感じます。

そこで、創業5年目にショッピングモールを立ち上げることを考えるが

、株主からなぜ楽天という巨人を相手に戦わなければならないのかと反

対されました。

しかし、南場さんは敢えてこの困難にチャレンジし、見事成功、創業5

年目の2003年に初めて単年度黒字を達成しました。

その後、DeNAが大きく羽ばたいたきっかけは、翌年の2004年に誰も進出

していなかった携帯オークションの事業展開でした。

ここからDeNAの快進撃が始まります。そしてあれよあれよという間にマ

ザースに上場し、2007年には東証第1部に昇格し、南場さんは大成功し

たベンチャー起業家の仲間入りをしました。

しかし、2008年には成長軌道にかげりが見えてきたことを感じ始めます

。同社の急成長に社内体制が追いついていないことに気づき、昨年は組

織も含め大改革を実行しました。その結果、再び成長軌道を歩み始めま

した。

南場さんは、日本人は優秀なはずなのになぜ日本ではベンチャー起業家

が多く輩出しないのだろうかと疑問に思っていました。

第1に米国では、ベンチャー起業家が一番尊敬されるというお国柄だが

、日本ではベンチャー起業家がまだまだ尊敬されるという土壌にない。

第2に、米国では、ベンチャー起業家のリスクは事業に限定されている

。しかし、日本では個人保証を要求され、失敗したら身ぐるみ持って行

かれてしまい、リスクが会社だけでなく、個人の生活にまで及んでしま

う。そして、敗者復活という考え方が少ない。

又、ベンチャー起業家に対する融資も厳しい。米国では、ベンチャー起

業家に対する融資が盛んだ。ただ、確立された企業と比べリスクが高い

ので、その分金利が高いだけだ。

第3に、米国では多国籍的な考え方をする。その事業をどこでやるのが

ベストなのかを、米国の中だけで考えない。新興国でやることがベター

なら、その国のアドバイザーが協力する。こういう風土は日本にはない。

第4に、ベンチャーキャピタルがベンチャー起業家に、一定期間内に上

場を義務づけたりする。もし、それが実現できない場合には、株式の買

い戻し条件がつくことがある。DeNAの場合、幸いその条件がつかなった

が、もしついていたら、今頃身ぐるみはがれ、現在のDeNAはなかったこ

とでしょう。

現在、DeNAはモバイルで世界制覇を目指している。これまでは海外の携

帯端末の市場は細分化しすぎていて、言語文化風俗習慣の違いからずっ

と失敗してきた。

しかし、それを打ち破ったのがiPhoneの登場です。これによりiPhone市

場を目指して、様々なコンテンツを提供できるチャンスが訪れた。意外

と、日本で流行ったものが、米国でも流行ることに気づいた。
例えば、アバターの着せ替えや携帯小説なども、米国でも人気がある。

今、DeNAにはこれまで培ったモバイルに関するノウハウが更に大きく花

開く時に来たようです。

そして、2010年が第2の発展期といえそうです。今後、DeNAの成長に目

が離せないといえます。

こういうベンチャー起業により元気のない是非日本を明るくしてほしいものです。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

本日の南場社長の講演を聞いて、いかに民主党政権の予算配分が間違っ

ているか、そしてベンチャー起業家が日本を元気にしていくのだという

感覚も感性も欠如していることを痛感しました。

子供手当や高校授業料の無料化をしても、日本の発展繁栄は殆ど期待で

きません。

もし、この予算をベンチャー起業家向けに配分していたら、日本はもっ

と元気になります。

これが我が国の成長戦略の1つであることを認識してほしいのですが、

社会主義者で経済音痴の財務大臣カンジアンには残念ながらとうてい理

解できないでしょうね (ーー;)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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コメント

ベンチャー企業を盛んにする政策、必要ですね。融資の際の個人保証の禁止などはぜひとも必要なことだと思います。

民主党政権では望めない、とお書きになっていますが、自民党政権でも大したことはできていなかったわけですよね。

ベンチャーへの理解のなさは日本人の性質なんでしょうか?

投稿: tora | 2010年3月 7日 (日) 15時38分

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