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2010年3月15日 (月)

「マーキュリー通信」no.1328【奇人変人の異見-116「核兵器搭載密約を表面化を機に、国防問題を真剣に考えてみる」】

核兵器搭載の疑いがある米艦船の寄港・通過が問題となっています。
そして、密約の廃棄と非核3原則の法制化を求める声が出ています。

この事実は公然の秘密であり、蜂の巣を突っついたような騒ぎになって

いません。

しかし、佐藤内閣当時の1970年前後にもし核兵器搭載の事実が発覚した

ら、恐らく大問題となり、マスコミと野党の集中砲火を浴び、日米安保

条約の廃棄にも繋がっていたかもしれません。

従って、この密約は今となっては高度の政治判断と評価すべきです。

もし、密約の廃棄と非核3原則の法制化を実行したらどうなるでしょう

当然、日米軍事同盟に亀裂が入り、日本の安全保障に重大な支障を来し

ます。

そして、一番喜ぶのは中国や北朝鮮です。米国の核の傘にない日本への

侵略は容易になり、領海侵犯等を通じ、積極的に侵略を開始することと

なります。下手すればミサイルを撃ち込まれるリスクも出てきます。

1970年の安保改訂の頃は、高度経済成長のひずみが出て、日本は社会主

義国家を目指すべきとの世論も強く興ってきた時代でした。

しかし、その後ソ連崩壊を始めとし、社会主義の幻想は崩壊しました。

一方で、1970年頃は後進国だった中国は今やGDPで日本を抜き去ろうと

しています。それに並行し軍事力は格段に強くなり、中国の軍事的脅威

は極めて現実的なものとなってきました。

マスコミは、核廃絶一辺倒でなく、これを機に、日本の安全保障体制を

どうすべきか様々な意見を紹介し、戦わすべきです。

既に、日本を守る最善策は核兵器保有との意見も最近はかなり出てきま

した。唯一の被爆国である日本だけが、核兵器保有を堂々と主張できる

権利があると主張する専門家もいます。

参考書籍として、平松茂雄著「日本核武装入門」(飛鳥新社1500円)が

お薦めです。平松氏は、中国の政治、軍事評論家の第一人者の方で、今

年74歳になります。マンガなので、難しいテーマをわかりやすく理解で

きます。本書は、ジャーナリストの櫻井よしこ氏も推薦しています。

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コメント

当時と今とは社会情勢も違いますからね。
今は、密約ではなく、堂々と条約にしても良いことだと思います。
当時は、社会党や共産党が元気だったので、今とはまったく状況が違った中での判断と考えるべきことでしょうね。

投稿: tora | 2010年3月16日 (火) 23時22分

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