「マーキュリー通信」no.1359【迫り来る「地球寒冷化」人類の危機!?】
CO2増加による地球温暖化が問題になっている時に、何をピントのずれたことを言っていると思われる方もいるかもしれません。
確かに地球温暖化は事実です。しかし、CO2がその原因であることは1つの要因に過ぎません。
地球温暖化の主な原因にCO2に疑問を呈する意見は多数あります。私自身もこれまで7冊の関連書籍を読んできました。
主なものとして、現代の地球は氷河期の中の間氷期であり、一時的に温度上昇傾向が見られるというものです。
既に、欧米ではIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change気候変動に関する政府間パネル)の地球温暖化の主犯CO2に疑問を呈し始め、議論が活発に行われています。
それなのに、日本だけが政府、マスコミを中心としてCO2一辺倒に洗脳されているのはおかしな話です。
仮に日本の全産業の稼動を停止させ、CO2を100%カットしたとしても、全世界のCO2排出量の僅か5%にしか過ぎません。その時の温度下落は1万分の2℃~1万分の4℃とほぼゼロに近い数字です。
一方、中国を中心としたBRICSは高度成長を続けている訳で、鳩山内閣の25%削減は全くの絵に描いた餅に過ぎず、笑止千万、それに振り回される日本の産業界こそいい迷惑です。
最近読んだ書籍として、赤祖父俊一著「正しく知る地球温暖化」(誠文堂新光社刊1470円)と丸山茂徳著「今そこに迫る地球寒冷化 人類の危機」(KKベストセラーズ刊1500円)が面白かったです。
地球温暖化よりも我々は地球寒冷化の方を心配しなければ行けない時期に来ていると著者は主張します。
地球寒冷化の要因の1つに太陽の黒点活動が上げられます。黒点の数で太陽の活動状況を予測できます。今後は不活発になることが予測され、地球寒冷化の要因となります。
又、火山の噴火も地球の温度を下げる要因となります。
それ以外にも地球寒冷化の要因として、地球磁場、温室効果ガス、ミランコビッチ効果等が上げられ、これらが相互に影響し合い、最悪21世紀中に最大で7℃も下がる可能性が試算できるとのことです。
地球寒冷化の人類への悪影響は地球温暖化の比ではありません。最大の影響は穀物に被害を与えます。その結果、各国で飢饉が頻発し、食糧輸入国である日本は深刻な打撃を受け、穀物価格は急騰します。当然エネルギーコストも上昇します。経済活動にも悪影響を与えます。
日本もそろそろ地球温暖化一辺倒、そしてCO2削減に凝り固まるのではなく、地球温暖化、地球寒冷化の両方から議論を戦わせるべき時期が来たと思います。
現在、産業は不況にあえいでいるわけで、CO2規制強化は日本の産業競争力を弱め、日本企業の海外シフトが促進され、失業者の増加に拍車をかけます。
重要なことは、地球温暖化対策でなく、国家のエネルギー戦略として、いずれ枯渇する石油資源の代替エネルギー産業の確立にあります。
新興国の経済成長に伴い、原油価格は今後騰勢を強めます。よって、代替エネルギーにシフトする好機と言えます。
環境問題に関しては、環境ホルモン、ダイオキシン等世間を騒がせましたが、今は殆ど話題になりません。それはプロパガンダされたほど、人間に対する影響が殆どなかったからです。
マスコミはいつでもそうです。騒ぐだけ騒ぎ、問題がないと分かると、いつもすーっと引いていってしまいます。申し訳ないのひと言も言わないの無責任極まりないです。
地球温暖化問題、CO2削減問題もいずれ世間の話題から消え、数年後には地球寒冷化問題がクローズアップされることになるかもしれません。
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