「マーキュリー通信」no.1369【人生に勝利する方程式-50「仕事に必要な言葉」】
三井物産時代の元上司島田精一氏が最近「仕事に必要な言葉」(かんき出版1365円)という書籍を出版されました。
島田さんは、私が情報産業本部で新規事業の責任者をしていた時の本部長でした。
その後、三井物産の副社長まで昇進され、日本ユニシスの社長を歴任され、現在は住宅金融支援機構理事長の要職を務める方です。
島田さんは、エリート畑一筋に歩んでこられた方ではなく、メキシコ物産副社長時代には、詐欺事件に巻き込まれ、投獄されるという人生最大の危機にも遭遇しました。
島田さんが情報産業開発部長に着任された時、情報産業開発部は毎期巨額の赤字で苦しんでいた時期でした。先行きの見通しもまだ全く立たない頃でした。
ある日島田さんは出社拒否症に陥ったそうです。それを奥様の励ましのひと言で、我に返り、出社されたそうです。
90年当時、私がゼロから立ち上げたテレマーケティングの新会社もしもしホットラインが漸く単年度黒字の目処が立った頃でした。
そして、私は91年4月に情報産業本部情報通信事業部に戻り、新規事業責任者として、ベンチャー起業家から持ち込まれる国内外の様々な案件にチャレンジしていました。
よく、ベンチャー企業は千三つと言われます。つまり、1000の事業の内、成功するのは僅か3件しかないということです。
その通り、私が担当する新規事業はことごとく失敗していきます。株式会社もしもしホットラインの成功により、私自身当時天狗になっていました。
島田さんから「詰めが甘い」と指摘され、何度も差し戻されました。
あれから20年近くの歳月が経ち、もし私が島田さんの立場なら、同じ発言をしていたと思います。何で「詰めが甘い」のかもよく分かります。
今、同書を読みながら、島田さんのご苦労を、当時にタイムスリップしながら拝読させていただきました。
本書は、
第1章 逆境で心が挫けそうな時に響く言葉
第2章 いますぐ成果を上げたい時に効く言葉
第3章 20代、30代で覚えておきたい言葉
第4章 部下を持った時に活かす言葉
第5章 人から信頼されたい時に響く言葉
第6章 自分を成長させたい時に効く言葉
の6つの章で構成されています。
現在の自分の心境にあった章から読んでも構いません。
人生に成功された一流の方からのメッセージですから、ビジネスマン、経営者、管理職にお勧めの書です。
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