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2010年5月27日 (木)

「マーキュリー通信」no.1399【未来ビジョン・新しい国づくりを目指す!-6「交通行政には新しい国家ビジョンと戦略が必要」】

昨日、NHKクローズアップ現代で約9割の空港が赤字で、特に地方空港がひどい為、国は年間50億円の補助金打ち切りを検討しているそうです。

赤字の最大の原因は過剰需要予測ですが、これは役人による数十年に及ぶ国民に対する欺瞞行為です。そこには業界との利権構造が見え隠れします。

空港建設を請け負う建設業者、空港完成後の維持管理費用等ここに役人の天下りを始めとする利権構造が存在します。

昨日のNHKクローズアップ現代では、秋田県大館能代空港の赤字垂れ流しの例を取り上げていました。

そもそもの航空行政に国家ビジョンも戦略も存在しないのが最大の問題といえます。

再度、私が駐在していたカナダの例で説明します。
カナダの事例から、新しい国家ビジョンの為の様々なヒントを戴けます。

カナダは日本の国土の26倍の面積に僅か4分の1の人口です。
広大な国土のため、基本的には車と航空社会です。
しかし、鉄道を産業と国民のニーズに合わせ、うまく組み入れています。

私が住んでいたカナダ最大のエネルギー都市アルバータ州のカルガリー市(人口60万人)では、州都エドモントン市(人口60万人)との間を20分ごとにエアバスが運航していました。予約がなくても、5分前までに乗車すればOKです。飛行時間は20分です。丁度東京、名古屋間の距離です。料金も1万円程度と安いです。

空港とダウンタウンまでの交通は、タクシーかレンタカーです。空港の駐車料金も日本と比べ格段に安いです。

もし、東京、名古屋間の乗車時間が20分なら日本の産業構造に大きな影響を与えます。

割高な新幹線料金にも影響を与え、陸海空の交通機関の良い意味での競争が促進され、サービスも向上します。

幸福実現党は、これをリニアカーで実現しようとしています。

又、交通渋滞が問題となってきたカルガリー市では、日本の都電に当たるLRT(Light Rail Transit)を1983年に導入しました。
カルガリー市の外れまではLRTで通い、そこから自宅まではマイカーによる移動です。
いわゆるPark & Rideという政策ですが、これで渋滞は大幅に緩和されました。

交通渋滞問題といっても、私が駐在していた頃は、事務所まで20kmの距離を20分で通勤していたので、大した渋滞ではなかったのですが、それでもカルガリー市の成長を予測して、早めの手を行政当局は打ったわけです。

因みに、運賃は無料でした。ここに行政当局のPark & Ride推進にかける意気込みが伺えます。

一方、人口小国のカナダには、人口1万人前後の市町村が多数存在します。

都市と地方市町村との間は、車の他にプライベートジェットやセスナ機で移動します。定期便はありません。料金は1万円程度とそれほど高くありません。
それは、利用者の利便性を重視して、徹底的にコストダウンを図っているからです。利用客が少ない空港は、滑走路に管制塔だけという所もあります。
日本の地方空港の経営は、カナダの地方空港の経営が参考になると思います。官僚の発想でなく、利用者の利便性を料金も含め、徹底的に追求することです。

滑走路がない市内や山間部との移動はヘリコプターで行います。
ヘリコプターは、5人乗りの小さなものから、従業員輸送用の25人程度の大型ヘリまで多様です。

一方、郊外に行けば、高速道路がありますが、全て無料です。従って、事故がない限り渋滞は殆ど存在しません。110kmのスピード制限を、120~140kmで走ります。90kmになるとドライバーは渋滞と感じます。

従って、車で出かける時には、途中の休憩時間も考慮に入れ、100km1時間で計算します。カナディアンロッキーで有名な観光地バンフ~ジャスパー間は丁度東京大阪間程度の距離ですが、僅か5時間で行けます。この間、信号は何と1つもありません!だから料金所渋滞や信号渋滞がないわけです。

その他、レンタカーも発達していて、遠距離は、マイカーで最寄りの空港まで運転し、到着地の空港からはレンタカーを借ります。
もし、到着地の空港に戻らない場合には、レンタカーを別の場所に返却する制度もあるので、マイカー、飛行機、レンタカーの組み合わせで、最適な交通手段を選んで、ビジネスもプライベートも有効活用できます。

このように、交通行政にまず産業界と国民の両方の利便性を追求するという国家ビジョンがあります。
そのビジョンに基づき、最適な交通手段を模索していくという戦略があります。

更には、産業振興という国家政策もあります。徹底的にコストダウンを図っても赤字で、地方経済の産業振興上必要と判断したら、その時点で補助金を考えます。

この戦略の基に、インフラを充実させているので、産業界も国民も、便利で安価な交通手段を享受できています。

日本のように、官僚の発想で、陸海空別々に縦割り行政を実施し、そこには産業界との利権構造ができあがり、結果として高い交通手段を産業界も国民も押しつけられていることになっています。

私がイメージする新しい国家ビジョンとは、産業界と国民の両方にメリットありきがまず最初に立ちます。
更には、地方経済の振興も含め、陸海空の総合的な交通行政を推進していくべきと考えています。

これまでの自民党の行政は産業界に偏りすぎてきました。

一方、民主党政権は、コンクリから人へと日本の産業弱体化政策です。

日本の産業を弱体化させたら、国際競争力が衰え、その結果、雇用減少となり、そのツケは国民に跳ね返ってきます。

自民党の政治も、民主党の政治も、国家ビジョンがないことが最大の問題でした。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

高速道路の無料化で、政府と民主党内でもめています。
これも票欲しさの国家ビジョンがないことから来ています。

先進国においては、高速道路の無料化は必然です。
小泉内閣の時に、道路公団の民営化をしましたが、これが間違いの元でした。

高速道路無料化の財源は、ナンバープレート課税です。私の部屋にはカナダで使っていた2台分のナンバープレートが2枚部屋に飾ってあります。毎年ナンバープレート税を納めると、シールを受け取り、それをナンバープレートに貼ればよいのです。それだけでずいぶんと行政の簡素化が図れます。

ついでに、カナダでは車検がありません。車検は、車の性能が発展途上の段階の産物です。
ここにも業界と役所の利権構造ができあがっています。

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