「マーキュリー通信」no.1423【私のコミュニケーション論-84「詐欺師とのコミュニケーション」】
皆さんの人生の中で、詐欺師と会うことはあまりないと思います。
しかし、いざ出会った時にはコミュニケーションの取り方、対応策が分からないので、相手の術中にはまってしまうことになります。
私も苦い経験をしたばかりなので、その経験を皆様のご参考に書きました。
ベンチャー起業家と称する詐欺師T社長とは昨年出会いました。
非常に弁の立つ方で、いつも立て板に水の如く相手に話しかけます。
さて、この種のタイプの人は、まず人の話を聴きません。
次ぎに、一方的にしゃべりまくるので、自分の言っていることに相矛盾することが多々あるのですが、それに気づきません。
そして、話を作為的に作ってしまう性癖があります。
例えば、T社長の若手社員に、アポ取りに関する話をしたことがあります。
「お客様への訪問時間は、当然余裕を持って早めに行くことが原則です。但し、お客様によっては、早めに来社されると、仕事の段取り等に影響を与えるので、若干遅め、例えば5分くらい遅れて到着すると歓迎されるお客様もいるんですよ」と解説したことがあります。
後日T社長は、「菅谷さんは、平気でお客様との約束時間に遅刻する。遅れて当然とうそぶいている」というふうに変わってしまいます。
又、直ぐにばれてしまうウソを平気でつきます。
例えば、私は夏場はクールビズで客先訪問します。
但し、初回訪問の客先は、相手の様子が分からないので、当然スーツとネクタイ着用で訪問し、お客様がクールビズであることを確認してから、2回目からの訪問はクールビズにしています。
又、紫外線防止と直射日光を避けるために、サングラスと帽子を着用して出かけます。
T社長は、
「菅谷さんは客先との面談の際に、アロハシャツと野球帽を着用し、時には胸をはだけている見苦しい格好をしていて、お客様からの信用を失墜し、当社に多大な迷惑と損害を与えた。よって業務委託契約を解除する」といちゃもんをつけてきました。
同社長に業務委託料不払いの請求をした際に、上記理由を持ち出してきました。
余りにもばかげた事実に反することでしたが、私は1つ1つ丁寧に対応しました。
しかし、これが結果として相手の術中にはまってしまう事になったわけです。
相手は私を混乱に陥れることが目的で、ウソ八百を並べたわけで、まともに相手にした私が愚かだったわけです。
さて、ビジネスをしていく上で、
虚言癖のある人に対しては、
別の切り口から対応することが重要であると
今回詐欺師T社長とのコミュニケーションの中から悟りました。
相手が業務委託料を踏み倒そうとしているのは見え見えですから、
どうしたら回収できるのか、
その為の最善策は何なのかをあらゆる角度からチェックすることが重要でした。
今回、弁護士にも相談しましたが、
詐欺師の場合、法の網をうまくかいくぐり、
弁護士の上をいくくらいの狡猾さと経験を身につけていました。
相手を欺す手口は敵ながらあっぱれでした。
人の欺し方も、長年の経験がないとできません。
よって、時には法律では勝てない場合もあることを学びました。
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