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2010年6月23日 (水)

「マーキュリー通信」no.1425【未来ビジョン・新しい国づくりを目指す!-12「国家社会主義との決別」】

日本は戦後自民党の長期政権の下、戦後の焼け野原から奇跡的復興を遂げ、驚異的な高度成長を果たしてきました。

しかし、今の日本社会を見てみると、いつの間にか官僚支配の規制だらけの社会主義国家となった事に気づかされるのは私だけではないでしょう。

企業においては、コンプライアンスの名の下、がんじがらめになり、そのコストの重みがずしりとボディブローのように効いています。

個人においては、振り込め詐欺防止の美名の下、個人の預金引出に制限が加わりました。そして今月からは個人のクレジットカード会社からの借入金総額が年収の3分の1に制限され始めました。

その他住民基本台帳等国民の為のサービス向上のための諸制度なら国民も受け入れるところですが、あくまでも官僚の論理による、官僚都合優先の官僚増殖の為の規制社会になっています。この殆どが民業圧迫に繋がっています。

そして、今度の民主党政権では日本の社会主義化に拍車をかけています。子供手当、高校授業料の無償化等の票目当ての節操のないばらまき政策で、更に財政は悪化していきます。そのつけは消費税アップとして国民に回ってきます。

さて、社会主義的政策は、高度成長期にはある程度の格差是正の為の所得再配分は是認されます。

現在の中国を見ると、所得格差が1000倍以上に拡大しており、暴動が各地で起きています。しかし、右肩下がりの現代において、社会主義的政策、つまり大きな政府を目指すことは、日本社会の衰退に拍車をかけることになります。

つまりみんなで政府に寄りかかろうとすると、赤字幅が際限なく拡大していきます。

2015年には、働き手2人が1人の年金生活者を支えることになり、2055年にはこれが1対1となります。

こうなることが予測されるのに、自民党時代から問題先送りで、殆ど手を打ってきませんでした。

このような時代になったらどうなるでしょうか?

当然年金支給時期を遅らせ、75歳位まで先送りします。年金支給額も減額となるでしょう。

そして、極論すれば年金支給時期を一定時期でストップすることも考えられます。

例えば支給時期を90歳までとして、それ以降生きてしまった人は、後は自己責任で生きて下さいということになるかもしれません。

あるいはハイパーインフレを起こして、政府の借金を大幅に軽減させることも意図的にやるかもしれません。

健康保険も、「90歳以上の人は面倒を見ません。自己責任で健康管理して下さい。背に腹は代えられません。」ということになるかもしれません。

今後、長生きすることは敬老でなく軽老の時代となることが予測されます。

「社会に迷惑をかける介護老人も90歳以上は面倒を見ません。後は自己責任で、家族で面倒を見て下さい。無い袖は振れぬ。」と冷たく突き放される時代が来るかもしれません。

だからこういう時代が来ないようにするために、国家社会主義と決別する時が来たのです。

民主党政権が、消費税アップにより福祉政策を充実させますと言っていますが、できもしないことを平然とうそぶくことを詐欺と言います。

現在の日本は、かつて英国病といわれた英国の状況と酷似しています。

そんな英国病をサッチャー首相が救いました。

サッチャー首相のやった政策は、規制撤廃でした。小さな政府を目指し、自立社会を目指しました。

自立国家に関しては、次回の「未来ビジョン・新しい国づくりを目指す!」で述べたいと思います。

※最近、「未来ビジョン 元気出せニッポン」(毎週土曜日22時30分~23時 BSイレブン)

というTV番組を気に入っています。

生島ヒロシの軽妙なトークに美人アシスタントが味付けをする未来志向の知的番組です。私はDVD録画して、後から見ています。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

それまで消費税アップ容認論が多数派でしたが、菅首相が消費税アップ発言をしたら、目的も明確にしない消費税アップはけしからんと言った発言が急に目立つようになって来ました。

ばらまき政策のツケを消費税アップで賄おうとする魂胆は見え見えです。国民が反発するのは当然です。

私が支持する幸福実現党では、昨年の立党以来繰り返しそのことを言い続け、今になってやっと幸福実現党の主張が認められつつあるようです。

民主党幹部は非常に賢いです。菅内閣の化けの皮が剥がれない内に、国会の責任である法案通過を先送りしてまで、参院選投票日を予定通り7月11日にしました。

菅内閣誕生時には60%台だった内閣支持率は、50%台に下がっています。投票日まで後18日間、経済音痴、国防音痴の菅首相の評価がどの程度下がるか、バブルがどの程度弾けるか楽しみな毎日です。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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