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2010年7月26日 (月)

「マーキュリー通信」no.1452【奇人変人の異見-128「資源高騰より怖い食糧不足」】

鉄鉱石や石炭の価格が大幅に上昇しており、日本経済に深刻な打撃を与え始めています。

鉄鉱石の価格は、過去5年で7倍に急上昇し、石炭も同様です。

最大の原因は中国の旺盛な鉄鋼生産です。

かつて、「鉄は国家なり」と言っていた時代には、日本の鉄鋼メーカー、とりわけ首位の新日鐵の鉄鉱石、石炭購入価格が世界の資源価格の基準とされていました。

しかし、今や世界の粗鋼生産の半分は中国で生産され、様変わりの状況です。

中国の経済成長は、いずれバブルが弾けるという予測もありますが、代わりにインドを始めとした他の新興国の経済成長に支えられ、資源価格は右肩上がりで上昇していくことが予想されます。

資源価格インフレ、更には現在の円高が円安に振れていった場合、今後日本経済に大きな打撃を与えていくことになるでしょう。

一方、その状況は食糧価格にも影響します。

昨年世界の総人口は68億人でしたが、2050年には91億人に増加すると予測されています。

その時にはインドが世界最大の人口国となり、現在の12億人から4億人以上多い16億人強となると予想されています。

当然食糧不足が年々深刻化していきます。飽食の時代から、食糧不足の時代が到来する恐れがあります。

油乞い外交から、食糧乞い外交の時代となっていきます。もちろんその時は、食糧価格は資源価格同様高騰していることでしょう。

それに対し、日本政府は殆ど無策と言って良い状態です。

民主党政権による農家の所得補償と言ったばらまき政策では殆ど何も解決しません。

一方で、日本農業は品質管理も含め、海外から高い評価を得ています。

だから農業を日本の成長産業と位置付け、ばらまき政策から産業振興へと大きな舵取りをしていくべきです。

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