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2010年10月 6日 (水)

「マーキュリー通信」no.1498 【渋澤健会長の事業寿命30年説に共感】

昨夜は「がんばれ日本!」で明治、大正、昭和にかけて約500もの企業、大学等の設立で最大の功労者、偉人澁澤栄一翁の孫の孫に当たるコモンズ投信澁澤健会長の講演を聞き、事業寿命30年説に共感しました。

渋澤栄一翁は我が母校一橋大学の創立者であり、私の古巣である三井物産の創業者益田孝初代社長を支援して、創業期の三井物産に多大なる尽力された方でした。

その意味で、渋澤健会長にお会いすることを楽しみにしていました。

さて、よく会社の寿命30年説と言われますが、渋澤健会長は、事業の寿命30年説を唱えています。

又、日本の発展繁栄を、明治維新から30年毎に栄枯盛衰を繰り返してきた。現在は、失われた10年、20年がそのまま続き、2020年頃迄は日本にとって厳しい時代となるのではないかと推測しています。

渋澤健会長の講演を聞きながら、日本の衰退は自民党の衰退と関連していると感じました。

1955年体制以来、30年目の1985年頃、中曽根内閣が電電公社、国鉄の民営化を実施し、90年頃まで日本も成長していました。

しかし、中曽根内閣以降自民党の歴代首相は小粒で非常に印象が薄く、頻繁に首相交代を繰り返しています。

90年代に1度自民党は下野しました。

その時に自民党は再生、復活すべきでしたが、古い体質をひきずったまま今日に至っています。

当然その時には少子高齢化社会や年金問題、政府の財政破綻は予測されていたわけですが、無策のままずっときています。

その後印象に残る首相は小泉首相ですが、小泉首相は自民党を壊すと言って、本当に壊してしまいました。

しかし、壊した後、ビジョンのないまま政権交代してしまい、現在の自民党の低迷振りに繋がっています。

もし、政権交代せずに自民党政権が続いても、じり貧のまま国力が低下していく事を無策のままただ手をこまねいているだけだったでしょう。

なぜなら自民党には現在危機に立つ日本を救う強力なリーダーが存在しないからです。

政権交代してまる1年が経過し、民主党政権は政権担当能力が皆無であることを国民は知ってしまいました。

さて、政権交代した民主党の役割とは何でしょうか?

危機に陥っている日本に引導を渡し、破滅の道を加速化させることが民主党政権の役割ではないかと私は思っています。

後民主党政権が総選挙のないまま3年続けば、その可能性は極めて高くなります。

日本という国は、どん底まで突き落とされないと、よみがえれない国民性のようです。

第2次世界大戦の敗北で焦土と化してしまったために、それまでの古い価値観を180度転換させ、全国民が一致団結して立ち上がりました。

それでは今回はどうなのでしょうか?

最近、尖閣諸島事件でやっと中国の軍事的脅威に気づき始めました。尖閣諸島は残念ながらいずれ中国に実効支配されることになるでしょう。

しかし、まだ沖縄も中国に乗っ取られるところまで、危機意識を国民全体が共有していません。

私が首相なら、直ちに尖閣諸島に自衛隊を常駐させます。

沖縄が中国に乗っ取られたところで、日本国民は初めて平和ぼけから目覚め、国防の重要性に気づくことでしょう。

そして、その時に憲法9条の危険性に気づき、憲法改正の動きが出てくることでしょう。

更には、核武装の重要性もやっと議論されることになることでしょう。

非核3原則は理想論であり、我が国の平和を守る為には、核武装の重要要性に漸く気づき始めます。

石原都知事が最近核武装の必要性を主張し始め、やっと日本でも有識者の間で、議論が始まりました。

渋澤健会長の講演を聞きながら、日本の寿命30年説も、理に適っているものと感じた次第です。

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