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2010年10月 9日 (土)

「マーキュリー通信」no.1501【今年の巨人軍の戦いを振り返って】

昨夜ヤクルトに逆転負けして、2位阪神に1厘差の3位に落ちて最終戦を

終わりました。

前半戦首位を独走していた巨人がペナントレースで優勝できなかった最大の原因は投壊です。

投壊現象を起こした最大の原因は原監督の投手戦略と戦術の失敗です。
最大の失敗は、昨年の中継ぎエース山口を先発に転向させ、投手陣のリズムを狂わせたことです。途中この転向の失敗に気づき、又、元の中継ぎに戻しましたが、山口がリズムを戻すのに時間を要し、これだけでも数勝分を失いました。

原監督は野手出身なので、投手心理がが分かっていないのでしょうか。

先発投手からすると、中継ぎに山口がいれば、全力投球できる。この山口が抜けたことで、そのたがが外れたことになり不安心理が芽生えます。そして、その不安心理が野手にも伝播します。

一方、抑えに不安のあるクルーンを最後まで頑なに抑えで使い続けたことも投壊現象を引き起こしました。

最終戦もクルーンで負けました。

元々クルーンは横浜では、大魔神佐々木の前の中継ぎでした。従って、巨人でも中継ぎでいけばよかったのです。
もしくは、思い切って先発起用でもよかったのです。先発なら好不調の激しいクルーンを、途中で交代させることができます。中継ぎ陣は豊富にいるので、クルーンが序盤戦で打たれても、強力打線で後半逆転できるわけです。

クルーンが抑えにいることで、野手も全員不安心理に陥り、これがチーム全体に不協和音が出るわけです。
テレビ観戦している巨人ファンがそう思うのですから、現場はなおさらでしょう。

戦術面でも投手起用が下手です。中継ぎ投手は1イニングを投げさせることが原則です。つまり1イニングなら集中できるからです。ところがその1イニングが調子よいと次の回にも投げさせます。そして、打たれるケースが多々ありました。

今年は久保が大化けして、中継ぎの軸となりました。しかし、久保を使いすぎて、途中ばてて打たれるケースが頻繁に見られました。これだけ投げさせると来シーズンに影響します。

巨人の中継ぎは、山口、越智、星野、高木、マイケル他豊富にいるので久保一人を使いすぎる必要はないわけです。

攻撃の面でも、本来手堅くバントで行くケースを、エンドラン等強攻策を実行して、ダブルプレーになったケースも目立ちました。
強攻策、奇襲策は、成功した時には痛快ですが、失敗した時は、そのダメージを後々まで引きずります。

これら原監督の戦略戦術面の失敗により、巨大戦力を誇りながら3位に終わりました。
原監督が猛省して、来年に繋げない限り、来年も同じミスを繰り返すことになります。

攻撃面では、非常に魅力的なチームになりました。しかし、投手陣は、原監督の戦略戦術の失敗により、投壊現象を引き起こし、テレビ観戦しているファンにいつも不安を与えた今シーズンでした。

ところで、今年も巨人戦のテレビ放映がめっきりと減りました。大半がBSデジタルに移行し、放映されないことも頻繁にありました。
又、土日祝日はデーゲームで行われることが多くなりました。

表番組は、我々の年代向けの番組は殆どありません。これも時代の流れでしょうか。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

今年も新戦力の台頭を期待していたのですが、新人長野以外は現れず、寂しい思いでした。
今年も、中途半端な外人エドガーを採用し、若手登用の芽を摘んでしまいました。
一体いつまでこの愚行を繰り返すのでしょうか。
ファンは、中途半端な外人より、元気はつらつな若手のプレーを期待しているのを、首脳陣は分からないのでしょうか?

これも巨人戦視聴率低迷の原因かもしれません。

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