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2010年12月20日 (月)

「マーキュリー通信」no.1570【龍馬の如く生きる-31「他人のアイデアの脚色力」】

龍馬の3大功績である、「薩長同盟」「大政奉還」「船中八策」は、龍馬のオリジナルな考えではありません。

それぞれ別の人が考えているわけですが、龍馬の偉大なところは、これら不可能と思われる3つの事をコーディネイトし、歴史的な流れを創りだしたことです。

その為には、人と時流があります。

薩長のキーパーソンは、西郷隆盛と桂小五郎です。犬猿の仲だった薩長を結びつけたモノは実利でした。

倒幕の為に武器が欲しい長州と、兵糧米が不足していた佐幕の薩摩の橋渡しを龍馬がしました。

薩長同盟により、薩摩が佐幕から倒幕に変わったことで、時流が一気に倒幕へと変わっていきました。この流れを創ったのは龍馬でした。

しかし龍馬の考え方は、血を流さない大政奉還です。その時の最大のキーパーソンは土佐藩主山内容堂候です。

山内容堂候を大政奉還論者にさせたことで、不可能と思われた大政奉還が実現します。
その時の仲介者が、龍馬を嫌っていた土佐高官後藤象二郎でした。

又、「船中八策」は、新政府の政策ですが、政府首脳に龍馬の名前はありませんでした。

龍馬は、そのような役回りは不適と考えていたのでしょう。

龍馬が大活躍する最後の数年間は、最下層の身分である土佐郷士では、絶対に会えない人物ばかりでした。

それを脱藩して自分の殻を脱ぎ捨て、私心なく、本当に日本を良くしたいという一心で身命を賭して、行動したことで人々の心を突き動かしたといえます。

ですから、アイデアは出せても、実際に行動することとは別です。
龍馬には、強烈なMVP(Mission,Vision,Passion)があったので、人を動かし、時代を動かしていったのでしょう。

世界最小の総合商社として活動している私にとり、龍馬の活動は大変参考になります。どうしたら人と人を結びつけることができるか、時流を創れるか等今年「龍馬伝」を見ながら、大きな収穫を得ることができました。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

菅首相は、自ら長州出身になぞらえ、高杉晋作の騎兵隊を目指すことを宣言しました。

しかし、私心だらけで、行動力もリーダーシップも全くない菅首相では、高杉晋作に失礼であり、詭弁隊としかいいようがありません。

民主党幹部が、龍馬の爪の垢を煎じて飲み、私心を捨て、日本を良くしたいという思いを前面に出せば、局面が変わります。

しかし、国民はとっくにさじを投げています。菅首相はその空気を読み、民主党政権では、現在の難局を乗り切る力がないことを潔く認め、解散総選挙を実行することが菅首相の最大の責務です。

正直に能力のなさを認め、後任にバトンタッチする旨宣言すれば、民主党の支持率は回復するかもしれません。

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