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2011年1月26日 (水)

「マーキュリー通信」no.1606【名古屋の名物市長河村たかしの「名古屋発どえりゃあ革命!」】

一橋大学同期生の名古屋の名物市長河村たかし君が薄氷の思いでリコールを成立させました。しかし、彼は勇気を持って名古屋市長をいったん辞して、再度市民の信を問うことになりました。

彼の公約は非常に分かりやすいです。

第1に名古屋市民の市民税の10%の恒久減税

第2に市議会議員のボランティア化です。

第1の公約を実現する為に、市役所職員の給与10%カットと市議会議員の定数75を38に大幅削減及び議員報酬を1630万円から800万円に半減。自らは既に市長の給与を2700万円から800万円に削減実施済み。

※人口385万人のロサンゼルスの市議会議員の定数は名古屋市の5分の1の15名です。名古屋市の人口は225万人です。

もちろんこれだけでは市民税10%削減の財源確保はできません。その為に、織田信長が実施した楽市楽座、即ち大幅な規制緩和による名古屋経済の活性化による税収アップです。

河村たかし市長の公約と民主党のマニフェストと比べて下さい。

民主党のマニフェストは集票の為の徹底したばらまきです。その結果、財政悪化に繋がり、挙げ句の果てには消費税率アップを打ち出しました。
これに悪のりしたマスコミや有識者といわれている人たちが消費税率アップを支持し、消費税率アップの世論形成を図っています。

河村市長の公約は、減税の財源を役所のムダの徹底排除と大幅な規制緩和による経済の活性化です。

これまでの自民党内閣も、現在の民主党内閣も、役所のムダの排除を殆どやっていません。
それはいつも増税すれば良いと思っているからです。

河村市長は、古紙回収業の2代目社長で、中小企業のつらさをいやっというほど味わっています。中小企業では、従業員に給料400万円を支払うのが精一杯です。市役所職員も同じ目線で考えれば、高給取りとなります。

だから民主党の左翼のお坊ちゃま首相や、左翼の市民運動家上がりの首相と腹の据わり方が月とすっぽんの差です。

2番目の市議会議員のボランティア化も頷けます。

年間80日しか議会を開催していない市議会議員に年収1600万円は高すぎる。だから市議会議員が職業化し、利権の温床が発生することになる。だからこの根を断つ。

ボランティア化といっても年収800万円なので、これでも十分な報酬です。
これに対し、市議会議員は、選挙活動資金を考慮すると800万円では無理だと主張しています。

今の選挙は金がかかりすぎるので、誰でも立候補できない大きな障壁が立ちはだかっています。

供託金制度をなくし、選挙活動も最低限のルールだけ決め、後は自由にやらせればよいのです。ポスター代を払えない候補はポスターを貼らなくても良いのです。

市議会議員の活動を見ていて、私はマンションの理事会と重なる部分があると実感しました。

私の住むライオンズシティ池袋で、私は初代理事長として、「自分の財産は自分で守る」というスローガンを掲げ、20以上の改善改革を実行しました。
そのお陰で築16年のライオンズシティ池袋は、非常に管理状態の行き届いたマンションとして、資産価値を保っています。

一昨年、私が責任者として大規模修繕を実行しました。その財源は、理事長時代に先を見越して、修繕積立金を段階的に上げることで確保しました。
第1回大規模修繕工事は、工事費用を大幅に削減できた為に、次の大規模修繕の財源も確保できています。

私自身、マンション管理の専門的なことは分かりません。しかし、そこは管理会社がきちんとカバーしてくれます。

これと同様に市議会議員も市民の意見に耳を傾け、重要事項、優先度の高いものから予算化して、実行していけばよいのです。
専門的なことは、市役所職員がカバーすればよいのです。

全て、マンションの理事会と同様には行かないでしょうが、基本的な考え方は相通じると思います。

この河村市長の名古屋市の革命は、そのまま国政に全て当てはまらないでしょうが、利権の温床と厚い官僚の壁が立ちはだかり、民主党「悪代」菅内閣は国民の利害とは真逆の方向で制度の改悪を進め、更に国民を苦しめる方向にもっていこうとしています。

今度の名古屋市長選は、河村市長の改革をつぶす為に、何と自民党と民主党が手を組んで対抗馬を立てましたが、利権を守る為とはいえ、節操がなさすぎます。

地方議会には、政党は不要です。住民の行政サービスに政党は不要です。政党を作るから利権の巣窟となるわけです。

詳しくは、河村市長の新刊「名古屋発どえりゃあ革命!」(ベスト新書800円)をご覧下さい。

ついでに、「この国は議員にいくら使うのか」(河村たかし著 角川SSC新書798円)

尚、河村市長は、民主党を離党し、地域政党「減税日本」を立ち上げました。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

昨年末、河村たかし市長を励ます会に参加した時、多数の民主党議員も参加しました。しかし、同じ民主党議員なのかと思われるほど、菅無能内閣をけちょんけちょんにけなしていたのが印象深かったです。

河村たかし市長の勇気ある行動の爪の垢を菅内閣は煎じて飲んで欲しいと思います。

マニフェスト違反は甚だしいし、国民からはすっかり見放された菅内閣のやるべき事は政権延命ではなく、解散総選挙で国民の信を問うことです。

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