「マーキュリー通信」no.1618【奇人変人の異見-145「無縁社会の進展に伴い、人々は有縁社会を求めるようになる」】
本日のNHKスペシャルでは「無縁社会 ~“無縁死” 3万2千人の衝撃~」を取り上げていました。
自殺率が先進国の中でワースト2位の日本。NHKが全国の自治体に調査したところ、ここ数年「身元不明の自殺と見られる死者」や「行き倒れ死」など国の統計上では分類されない「新たな死」が急増していることがわかってきました。
なぜ誰にも知られず、引き取り手もないまま亡くなっていく人が増えているのでしょうか。
「新たな死」の軌跡を丹念にたどっていくと、日本が急速に「無縁社会」ともいえる絆を失ってしまった社会に変わっている実態が浮き彫りになってきました。
老人の孤独死だけでなく、若年層にも無縁社会が広まっています。その原因に非婚化、晩婚化が挙げられます。
結婚しないで親と一緒に過ごしていた未婚者が、親の死と共に孤独となり、いいようのない不安から自殺を選ぶケースも増えてきているようです。
孤独を感じるきっかけとして、リストラ等で職を失った時です。職場を失うことが、イコールその職場との縁を絶たれることになります。
その時初めて自分が孤独であることを感じます。
さて、無縁社会がクローズアップされればされるほど、人々は有縁社会を求めるようになります。
有縁社会の1つに宗教が挙げられます。
宗教を学ぶことで、死後の世界の存在を知り、自殺がなくなっていきます。なぜなら、自殺しても魂は残り、生きていた時よりも更に魂の苦しみを味わうことを知るからです。
孤独を感じる原因の1つに自己中心的な考え方があります。
これを他人に関心を向けることで、解決していきます。他人に対する愛情が、実は自分の喜びにもつながり、その時点で自他一体の気持ちを味わい、孤独であることを忘れていきます。
但し、悪い宗教にひっかからないことが重要です。
戦後日本は宗教を軽視してきたツケとして、オウム教のようなそれと直ぐに分かるおかしな宗教にころっと欺される人もいます。
だから、多くの日本人は、触らぬ神に祟りなしということで、宗教を敬遠してきました。
しかし、無縁社会の進展と共に、宗教の重要性が益々クローズアップされきます。
その時、良い宗教か、悪い宗教かを見分ける簡単なこつとして、正しい教えに基づかない宗教は、心の教えを説きません。
あなたの幸不幸は、先祖の因縁とか、この法具により病気が治るとか、その人の弱みにつけ込んで、御利益中心の金を取る宗教はおかしな宗教と思って良いです。
又、その宗教を辞めようとすると、地獄に堕ちるぞと脅かす宗教も邪教と考えて良いです。
一方、正しい宗教は心の教えを説き、教えによりその人の魂を救済していきます。
まずはその宗教の信者とつきあってみて、良い人と思えるなら、良い宗教の目安となります。
無縁社会の進展の原因に核家族化の進行が挙げられますが、将来は核家族化の進行に歯止めがかかり、親と同居する人々が増えることを期待します。
無縁社会の進展が極端に進めば、その反動として、やはり人々は有縁社会の方が良いとそちらを求めるようになると思います。
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