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2012年1月29日 (日)

「マーキュリー通信」365日no.1839【目から鱗の千葉商大吉田寛教授の「合法的略奪、これを税という」】

本日の吉田教授のセミナーは、目から鱗の連続で学びが多いセミナーでした。

「政」という漢字は、正しい+「鞭と3本指」が合成された文字で、中国では古来「政治とは、合法的に略奪する力を正当化するもの」と理解されており、これに従わない場合、官吏は拷問により税を徴収した。

欧州では、中世の頃、市民が王様の重税に怒り、市民革命を起こし、その産物として「課税権」が誕生した。

従って、民主制の下では、課税とは「人民が全体として多数決により略奪を行う」ことを認めるシステムといえる。

税金とは、役人から見ると他人の金である。従って、為政者は主権者の目をつぶす方向に進んでいく。
即ち、
◆主権者が何者かを忘れさせる。
◆主権者に情報を提供しない。
◆主権者に選択肢を提供しない。
◆税制度を複雑にする。

この巧みな制度を作り上げることで、我が国では国民や市民を税金に対し分からなくさせ、無関心の方向に誘導していった。

この税の本質を見抜けない為政者は無能であり、税金は悪事に使われていく。

そしてそのような無能な代表者を選んではいけない。

選挙で当選する代議士は、偶々票を集めるのに長けた人であり、国民の為に、税を正しく使う人とは限らないということを忘れてはならない。

その結果、政府の腐敗が極限まで進んでいるのに、マスコミや有識者と言われる人を利用して増税の必要性をプロパガンダし、更に増税の方向へと誘導していく。

我が国は世界有数の重税国家なのに、国民から怒りの声も少なく、大規模なデモや暴動も起きず、これも政府から飼い慣らされてきた証左とも言えるかも知れません。

本日の吉田教授の講演では、目から鱗の話が多かったのですが、中でも「政府の仕事はひまであることが望ましい仕事に限定すべし」との主張でした。

その仕事とは、「国防、司法、警察、消防」の4つです。確かにこれら4つの仕事はひまであればあるほど望ましい仕事です。有事に備え、ひまな時に訓練をすれば良いわけです。

これまで一般論としては、「民間にできる仕事は民間に任せるべき」ですが、これだと政府はなかなか自分の仕事を手放そうとしません。

もしこのコンセプトに沿って官僚の仕事を事業仕分けするなら、役人の大半は不要となり、税金が半分以下になってしまいます。

次に、「子供にツケを回さない」です。なぜなら、子供達は一度も意思表示していないし、その権利も与えられていないからです。

本日の吉田教授の話は、「税とは何か?」を改めて見つめ直す良い機会となりました。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

吉田教授は、セミナー前の印象は堅いイメージでしたが、セミナーは終始ユーモアを交え、1時間半全く飽きずに聞くことができました。

セミナー後の昼食も、私は隣の席に座り、更に本音の部分も聞くことができました。

吉田教授は公会計の権威であり、「公会計の理論」「環境会計の理論」(共に東洋経済刊)はお薦めの書です。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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