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2012年3月20日 (火)

「マーキュリー通信」no.1869【私の良書と悪書の見分け方】

夜のおつきあいのない日は、本を読むことを日課としています。
読書から毎回学びがあります。昨年は200冊読みました。今年は月間20冊の目標を立てましたが、これまでのところそのペースで来ています。

私の考える良書とは、読書により私の知らない世界を学べることです。

昨夜読んだ遠藤誉著「ネット大国中国」(岩波新書 760円)からも大きな学びがありました。

中国のネット人口(網民という)は5億人程度と推測されます。このパワーは凄いです。この内80年代以降に生まれたネット世代が約6割を占めています。

中国では長幼の序が重んじられていますが、一人っ子政策の世代の彼らをリトルエンペラーと呼び、発言力が逆転してしまったそうです。

中国では意外にも憲法で言論の自由が保障されているそうです。但し、共産党を批判する自由は許されていません。
そこで、網民の批判の矛先は、地方役人の汚職、腐敗等に向けられ、その言論が中国の政治経済社会にを大きな影響を与えつつあります。

さて、多数の本を読んでいると、著者に専門外の知識が不足していることが多々あり、その分は割り引いて読むようにしています。鵜呑みにすると危険なことがあります。

本書の著者遠藤誉氏(筑波大学名誉教授)も、著書の中で、日本軍の中国侵略を当然のことと思い込んでいます。

一方で、台湾人の評論家黄文雄氏の「日中戦争は侵略ではなかった」(WAC文庫980円)では、明確に日本軍の侵略を否定しています。黄文雄氏の専門家の立場に立った克明な解説の方が納得感があります。

一方、私が感じる悪書とは、思想的に先入観、色眼鏡に基づいて書かれた書籍、ブームに悪のりする形で印税を稼ぐ書籍は御法度です。

反原発運動家、小出裕章氏(京大原子炉実験助教)は左翼思想をベースに反原発運動を展開しています。「原発と放射能」(河出書房新社1050円)を読みましたが、不勉強さが目立ちます。特に、放射能性悪説を唱え、安全で有益な低放射線量も悪者扱いしています。もっと専門家の書籍をしっかりと読んでほしいものです。

中野剛志著「TPP亡国論」(集英社新書798円)は、本人も認めているように、TPPをにわか勉強でまとめた書籍で、頭の中で考えている理論書です。しかし、理論と現実は必ずしも一致せず、かなり無理があります。
同氏は、話題のTPPに乗って、ちゃっかり1000万円以上の印税を稼いだモノと思われます。

今回私の推す最悪の書は、野田佳彦著「民主の敵」(新潮社719円)です。野田首相が、前回の総選挙の直前に出版した本です。

同書で、野田首相は、「天下り役人に浪費している12.6兆円、これは消費税5%分に相当する。だから消費税の値上げなど必要ない。シロアリに食いつぶされている麻生政権の打倒」と主張しています。

本書を読んだ読者は、政治家としての野田氏の奮闘を期待したことと思いますが、完全に裏切られた格好です。最悪の書と言うより、詐欺本と言えます。

私は、読書録をつけています。その時、評点を5段階評価していますが、今年の5点は下記書籍です。
こういう書籍を読んだ後は、新しい知識を吸収できた喜びで充ち満ちてきます。

◆「農協の大罪」(山下一仁著 宝島新書 700円)
◆「生活習慣病に克つ新常識」(小山内博著 新潮新書680円)
◆「ショウガで体を温めれば血液さらさら病気も治る」(石原結實著三笠書房 560円)
◆「日中戦争は侵略ではなかった」(黄文雄著 WAC 出版1000円)
◆「満州国は日本の植民地ではなかった」(黄文雄著 WAC出版 886円)
◆「新しい公民教科書」(自由社 1260円)

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

最近、大学の助教授の呼び方が准教授に変わりました。代わりに、助教なる意味不明の役職が表れています。

助教をWikipediaで調べると、「日本の高等研究教育機関において、学生に対する教授、研究指導、または自らの研究に従事する教員のことであり、2007年4月1日より正式に導入された。大学の場合、現行の学校教育法では、教授、准教授の次の職階に位置する。」と記載されています。

准教授の次の職階だそうですが、それなら助手で良いわけで、紛らわしいですね。助教だと昔の助教授を想起させるので、賢そうに見えます。

小出裕章氏は、京大原子炉実験助教ですが、京大で原子炉実験に携わる教員のことです。決して、原子炉の権威でもありません。「助教」という肩書きに踊らされない方が良いと思います。

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