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2012年7月12日 (木)

「マーキュリー通信」no.1935【第110回「新しい時代を創る経営者の会」鉄の全盛時代に新日鉄をスピンアウトした水谷時雄社長のベンチャー企業人生】

株式会社ズイット水谷社長は、丁度今から40年前、30歳で新日鉄を退職し、ITベンチャーを立ち上げたそうです。

水谷社長は、新日鉄では薄板の生産管理システムを手がけていたそうです。

当時、新日鉄は、旧八幡製鉄と富士製鉄が合併した直後であり、2人の産業界の巨頭、永野会長、稲山社長が君臨し、当時の新日鉄の稲山社長が「鉄は国家なりと発言し、鉄鋼メーカー全盛の時代でした。

そんな前途洋々の時期に、天下の新日鉄を辞めると言うことは、よほど勇気がいったことと思います。

事実、奥様のご両親や親戚からも、相当非難を浴びたそうです。

水谷社長は、退職後埼玉の家賃の安いぼろアパートを借りてのベンチャー企業人生のスタートでした。そのアパートにはバス、トイレも炊事施設もなかったそうです。

そんな苦難のzeroからのスタートでしたが、最初に当時流星だったコンピュータ言語COBOLをベースにした定型業務のバッチ処理向けの開発ツールソフトJASPOLが大ヒットし、安定収入に繋がったそうです。

水谷社長は簡略な記述で実現する基本言語JASPOLを開発したことでこの世界では知られているそうです。

そんなITベンチャー企業40年の水谷社長が、この度顔の見えるe-コマースFaceNetを発売しました。FaceNetは、e-コマース内のURLをクリックすると、オペレータが現れ、対面販売でお客様と接するという業界初めてのシステムです。

現在特許出願中だそうですが、FaceNetがワールドビジネスサテライトのトレンドタマゴで紹介されてから、人気殺到となったようです。

水谷社長は、e-コマースには経営哲学があるそうです。e-コマースでは顧客との接点を重要視しています。

しかし、楽天にはその仕組みが無いそうです。水谷社長は、楽天とはコネがあるのですが、楽天の方針には反発を感じ、アプローチしていないそうです。

いずれは楽天とは逆の発想の「逆天」というポータルサイドを立ち上げることを夢見ているそうです。

苦節40年ですが、水谷社長の勇気とたゆまぬ努力に頭が下がります。
http://www.zit.co.jp/zit.html

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