「マーキュリー通信」no.1972【ワンポイントアップの人間力-22「長期スランプが天命を教えてくれた」】
三井物産を退職したのが15年前の1997年5月末でした。
その後2012年1月には(有)マーキュリー物産を設立し、世界最小の総合商社として多種多様多岐に亘る事業に取り組んできました。
(有)マーキュリー物産の事業には、中小・ベンチャー企業から多数のビジネスが持ち込まれます。
各種ニーズに応えるために、卸機能、ビジネス・マッチング、販路開拓、投融資、経営コンサルタント、研修事業等様々な事業形態に取り組んできました。
それなりに成功はしてきしました。しかし、自分自身これといった手応えを感じませんでした。
一方で、失敗もしました。最大の失敗は5年前のNTT光ファイバーBフレッツ営業の失敗挫折でした。
マーキュリー物産として3000万円の借金を抱え、これ以上の借金は会社の倒産に追い込まれかねない。そこで、大リストラを断行し、事務所を閉鎖し、自分一人となり、経営コンサルタントの道を模索し始めました。
あれから5年経ち、現在では95%以上の借金を返済し、全額返済のめども立ち、肩の荷が下りた感じです。
私にとり昨年までは苦難挫折の14年間でしたが、昨年から上昇気流に乗ってきた感じがします。
上昇気流に乗り始めた原因はいくつかあります。
最大の原因は、真の意味での私の強みを認識したことです。
それは三井物産という大企業とマーキュリー物産という中小企業の両方を経験し、両方の目線で経営コンサルタントができるということです。
経理経験も武器ですし、何よりも販路開拓が得意なことが最大の武器となっています。
大企業と中小企業の両方の目線で見ることができると同時に、これまでの様々な挫折経験が経営コンサルタントとして、中小・ベンチャー企業経営者に対し、具体的なアドバイスができることです。つまり経営参謀役として、貴重な経営面でのアドバイスができるということです。
又、現役のビジネスマンとして動いていることで、具体的な生の情報も入ってきます。
更には、毎年数百冊に及ぶ書物、雑誌からも膨大な情報を得て、それを「マーキュリー通信」というメルマガ&ブログに書くことで、私の脳にも情報の蓄積が行われています。
既に2000号近く書きましたが、これが経営コンサルタントやビジネス活動をしていく上で、貴重な情報源となり、判断材料となっています。
そして、もう1つ大事な点が、これまでの経験を活かし、人のお役に立とうという気持ちが根付いてきたことです。
20年前から私の人生の行動哲学は「活私豊幸」です。これは「自分を活かしながら人生の途上で出会った人々をいかに豊かに幸福にできる人間でありたい」 という行動哲学です。しかし、ある程度経済的余裕がないとなかなか実践できません。
最近ではその余裕ができ、これが善の循環となって回転し始め、発展繁栄の流れとなってきました。
過去15年間の長期スランプが私自身を人間的にも鍛えてきたように思います。私の魂を磨く観世音菩薩のような役割をしてくれたような感じです。
「艱難汝を玉にする」ということわざがありますが、この挫折や長期スランプのお陰で私の人間力がアップできたようです。
ここずっと自分の氷山の水面下の部分を鍛えるように努めてきましたが、長期スランプが大きな役割を果たしてくれたようです。
経営参謀役としての経営コンサルタントが私の天命であると今気づくことができました。
そして「世の中から必要とされ、お役に立っている」と実感することができる。これが何よりもの生き甲斐であり、幸福を感じるときです。
現在の夢は、年商10億円の企業を10社輩出することです。
これが私の「活私豊幸」人生の当面の夢です。
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