「マーキュリー通信」no.1988【セミナー「魔法のランプの磨き方」に学ぶ】
第111回「新しい時代を創る経営者の会」は、ITC中山智夫社長でした。
ITC中山社長は、航空機リース業界ではトップビジネスマンでした。
総合商社伊藤忠でエリート街道をひた走る中山智夫さんでしたが、1980年34歳で独立、当時チュニジアに滞在していた中山さんは、チュニジアで起業しました。
その勇気に同じ商社マンとして拍手喝采です。
さて、独立開業間もなく資金力もない中山さんでしたが、ここで魔法のランプを活用します。
航空機リースは、6年目からは購入後1年目に全額損金処理できます。ここに中山さんは着目しました。
皆さんおなじみのコピー機と同じ理屈です。コピー機は通常5年リースですが、リース期間満了後、6年目からは1ヶ月分のリース代金で1年分利用できます。
ターゲットは富裕層です。航空機を購入し、一括損金処理できるので節税対策にもってこいです。航空機のリース(オペレーティングリース)は、中山さんが受託します。節税後は、リースで安定した収益を上げていきます。
ここで重要なのは、オペレーティングリースでいかに収益を上げていくかですが、中山さんは「魔法のランプの磨き方」を伊藤忠時代から熟知していました。
「魔法のランプの磨き方」のノウハウのお陰で、中山さんは航空機リース業界で一躍有名となります。
最近では、JALの稲盛和男顧問のアドバイザー役として、JALの再上場に貢献しました。
さて、皆さんも中山さんとは別の「魔法のランプ」をお持ちと思います。それを発見し、磨いていけばビジネスで成功すること請け合いです。
同様の考え方に、不動産のREIT,ファンド等々いろいろと応用展開が考えられます。
しかし、一番重要なのは、オペレーションノウハウであり、オペレーションからいかに収益を上げることができるかです。
今回のセミナーで、大変貴重なヒントを頂き、中山さんには大変感謝しております。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
2002年6月以来丸10年毎月定期的に開催してきました、中小・ベンチャー企業の異業種交流会「新しい時代を創る経営者の会」は、今回をもちまして毎月の定例会は終了となりました。
今後は経営者からのリクエストに応じ、臨時に開催していきたいと思います。
これまで「新しい時代を創る経営者の会」をご支援していただきました皆様には心より感謝申し上げます。
来年は又別の異業種交流会を立ち上げる企画を練っているところです。
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