「マーキュリー通信」no.2063【奇人変人の異見-198「民意を反映しないオセロゲームのような小選挙区制度を廃止することが先決」】
今回の総選挙は自民党の圧勝に終わりました。
しかし、これは小選挙区制度のなせる技です。事実、自民党の比例票による獲得議席
は僅か2議席しか伸びていません。
自民党の勝因は、民主党の分裂による棚ぼたに過ぎません。
さて、小選挙区制度は、2大政党制を目指す事を目的に作られました。健全な政策を
もった政党がお互いに切磋琢磨しながら、国民の審判を問う制度です。
今回、自民党の当選者の中には、当て馬の候補者まで当選してしまいました。前回は
小沢チルドレンと言われた候補者が「民主党」と言っただけで当選してしまいました。これこそ国費の無駄遣いです。
しかし、この目的は日本では全く機能しないことが判明しました。このことは最初から分かっていたことなのですが、政権交代しか頭にないマスコミと民主党の茶番劇とも言えます。
小選挙区制度のままなら、今後も同様なオセロゲームのようなシーソーゲームが起こ
り、国政は混乱します。
小選挙区制度のもう1つのデメリットは、政治家が地元の利益誘導型政治に陥ってしまうことです。国益を考える政治家がいなくなってしまう制度です。
このような混乱を避けるために、一番民意を反映する大選挙区又は元の中選挙区制度
に戻すべきです。
今回も1票の格差が問題になりましたが、大選挙区又は中選挙区にすれば、1票の格差
問題もなくなります。
一方、今回も世襲議員が大量当選しましたが、私は必ずしも世襲議員を全面否定しま
せん。幼少の頃から親の背中を見て育ってきたわけで、政治家とは何かが分かってい
るからです。
世襲議員を減らす為に、政治家の特権、特別待遇をなくすことです。それでも国の為
に、政治家になりたいなら本物です。
又、立候補するための参入障壁をなくし、誰でも立候補できるような仕組みにすべきです。
政治に金がかかりすぎるから現在の悪循環が生まれるわけです。高潔な政治家、国を
よくしたいと理想に燃える政治家が輩出できるようなそういう制度に変えるべきです。
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