「マーキュリー通信」no.2073【Bob Sugayaのワンポイントアップの英語術-18「原書を読む」】
英語力をつける1つの手法として英語の原書を読むことです。
日本語訳の場合、訳者の力量に左右されますが、原書を読むと、著者の言いたい微妙
なニュアンスも理解できることがあります。
今年はピーター・ドラッカーの名著"Management"(Collins Business $29.99)を読みました。
570ページに及ぶ大著ですが、この大著を読み通したという充実感が湧いてきます。
この中で一番印象に残った箇所は、BUILDING TOP MANAGEMENT TEAM(p370)です。
The new venture has successfully established itself in the right market and has then successfully found the financial structure and the financial system it needs. Nonetheless, a few years later it is still prone to run into a serious crisis. Just when it appears to be on the threshhold of becoming an "adult", a successful, established, going concern, it gets into trouble nobody seems to understand. The products are first-rate, the prospects are excellent, and yet the business simply cannot grow. Neither profitability nor quality, nor any of the other majore areas, performs.
The reason is always the same: a lack of qualified top management. The business has outgrown being managed by one person, or even two people, and it now needs a management team at the top.
これを一言で言うなら、ベンチャー企業はたとえ良い商品のお陰で成長できたとして
も、1人、又は2人の創業者だけで経営をしていると、いずれ限界点に達し、企業の成
長は止まり、収益は上がらず下り坂に入っていく。
ある程度の水準になったらトップマネジメントチームを形成して、会社を再び成長軌
道に乗せることが重要だとピーター・ドラッカーは力説しています。
私も多数の中小・ベンチャー企業の経営者に接してきましたが、この金言はまさにそ
の通りだと思います。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
今年も1年間「マーキュリー通信」のご愛読ありがとうございました。
読者の皆様のご支援に支えられ今年一年も「マーキュリー通信」を快調に書き続ける
ことができました。
それでは皆様のご健康を祈念して良い年をお迎えください。
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