「マーキュリー通信」no.2116【人生に勝利する方程式-81「あなたの眠っている能力を100倍引き出す秘訣」】
人間は、自分の能力を100%使っている人はほとんどいません。
前回の「マーキュリー通信」でお伝えした、MVP(Mission,Vision,Passion)が明確になったときに、パッションに100%点火し、自分の本来の能力を100%引き出すことができます。
私の人生において、前回述べた一橋大学商学部合格がそれに当たります。
ミッションは、「日本は資源小国、だから日本は貿易立国で生きていく事が重要。その為に、自分は世界を股にかけるビジネスマンとして日本に貢献していきたい」でした。
次に、ビジョンは、総合商社に就職すること、その為に一橋大学商学部に合格することでした。
当時の私の家は貧乏で、浪人する余裕がなく、まさに背水の陣でした。
私は高校受験に失敗しましたが、その理由は上がってしまったことです。
最初の受験科目が私の得意な国語の漢字の書き取りでした。ところがいざ文字を書こうとすると、手が震えてうまく字が書けませんでした。
そこで、私は上がらないためにイメージトレーニングを実践しました。一橋大学を訪ね、大学の校舎を観て、ロマネフスク建築の校舎、図書館、講堂を頭に焼き付け、あたかも一橋大学の学生になったところを受験勉強中にイメージしていました。
次に弱みの克服です。
高校生になって、私は現代国語の長文読解が苦手でした。当時の私の国語の先生は、教え方が下手で、苦手な現代国語の成績が更に下がっていきました。
そこで、現代国語の教え方には定評のある横田賀太郎先生を訪ね、長文読解の手ほどきをお願いしました。
毎日昼休みに朝日新聞の社説や天声人語を持ち込み、横田先生に長文読解のこつを教えて頂きました。その結果、苦手だった現代国語の長文読解も克服しました。
一方で、私が当時通っていた都立神代高校は進学校でしたが、文科系は就職組も約半数いた為に、受験勉強にはあまり熱が入っていませんでした。
そこで、私は1,2年の時にかわいがって頂いた生物の矢野先生に、国立、早稲田、慶応等一流大学受験クラスを新たに創設するようにお願いしにいきました。
当時理科系クラスは、希望すればいけましたが、文科系では学校側でクラス替えをしていました。
新たにできた文科系特別クラスのお陰で、神代高校始まって以来国立、早稲田、慶応等一流大学の現役合格者が大量に出ました。一橋大学に現役で受かったのも神代高校始まって以来の快挙となりました。
さて、私は団塊の世代なので、いわゆる受験戦争世代で、受験戦争は熾烈を極めていました。私が受験する前の年の一橋大学商学部の競争率は4.3倍でした。ところが、私の受験した年は一気に7.9倍まで跳ね上がりました。
一橋大学の受験生は半数以上が浪人組で、私のような現役組は圧倒的に不利でした。
それでも、何とか現役合格できたのは、絶体絶命の中で、死に物狂いで受験勉強し、一橋大学合格のための、ありとあらゆる工夫や仕掛けをし、自分の潜在能力を100%引き出せたのではないかと思っています。
若い時の原体験があるので、私には死にものぐるいで頑張れば、できないことはないと今でも思っています。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
人生で一番大変だった時期は、受験勉強の頃でした。
しかし、人生で最大の喜びは、一橋大学合格の時でした。苦労が大きければ、その結果手に入れる喜びもそれに比例して大きくなることをその時体験しました。
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