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2013年6月17日 (月)

ワンポイントアップの経営術-71「ハキリアリの完璧な分業システム」】

中米パナマの熱帯雨林にハキリアリというアリが住んでいます。

ハキリアリは1匹の女王アリを中心に、多いもので100万匹もの集団で1箇所に地下の多数の穴に住んでいます。

ハキリアリの主食はキノコです。このキノコのエサが木の葉です。
木の葉を収集するために、大量の働き蟻が100メートル先の木まで出かけます。この時、運搬道路を作ります。
ハキリアリは、木のてっぺんまで登ります。そして、葉を切り始めます。葉の大きさは自分が持ち運べる程度に切ります。人間でいうなら畳1枚ぶんのサイズです。

帰路は、運搬道路を使い、切り取った葉を背負いながらせっせと帰ります。葉の上には、小さなハキリアリが乗っています。これははえを追い払うためです。はえが卵を産み付けた葉を住処に持ち込むと、巣の中ではえが繁殖してしまい、大変なことになるからです。

又、運搬路に枯れ葉等の障害物があると別働隊のハキリアリがやってきて、直ちに障害物を取り除きます。

帰り道では葉の収集に来ている大量のハキリアリと出会います。この時、どこに量質の木の葉があるかを伝えます。ハキリアリが採取する木の数は数十にも及びます。1箇所の木から集中して葉をとると、木が枯れてしまうので、それを避けるためです。

更には、うっそうと茂ったジャングルからハキリアリがてっぺんの葉を切り落としてくれるこ

とで、地上部分に日が差し込むようになります。

その結果、他の植物の成長に貢献するという共生メカニズムが働いています。

ハキリアリの運搬路を上から見ると、100メートルも続く緑の川に見えます。

さて、ハキリアリにとって最大の大敵は激しい雨です。雨に濡れた葉は食用に供しません。更に激しい雨が降ると運搬路も流され、壊滅的な打撃を受けます。

雨が上がると、ハキリアリの大群が再度運搬路を作り始めます。そして、短時間で復旧作業が終わり、再び葉の切り取りと運搬作業を再開します。

ハキリアリの葉の運搬システムは人間社会にもとても参考になります。

詳しくは、NHK「ダーウィンが来た」をご参照下さい。

http://cgi2.nhk.or.jp/darwin/broadcasting/detail.cgi?sp=p320

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