「マーキュリー通信」no.2176【ベストセラー書「JAL再生」に学ぶ】
第3回一橋新経済人倶楽部で、現在ベストセラー中の「JAL再生」(日本経済新聞社刊 1680円)の著者、大和総研常務執行役員引頭麻実さんから「JAL再生から日本企業は何を学べるか」のレクチャーを受けました。
「JAL再生」成功の秘訣は、第1にはずっと経営危機に陥り、倒産も時間の問題と言われても、ゆでガエル状態の社員の尻に火がつかなかった。それが実際のJAL倒産により、全社員が倒産とはどういうものかを身をもって知ったことです。
次に、名経営者稲盛和夫氏のリーダーシップです。本来億単位の報酬を頂いても良い80歳の稲盛さんが、無報酬で老骨に鞭を打ち、懸命に「JAL再生」に取り組む姿に全社員が心を打たれ、稲盛名誉会長の経営哲学である京セラフィロソフィをベースにJALの社員自身が作成し、その実践に取り組んでいったことが上げられます。
これまでJALでは、コスト意識が希薄でしたが、今度の再生では組織改革の徹底と部門別採算制度を導入し、それを定着させていったことです。
定着させるには、トップと現場の共感が不可欠ですが、JALフィロソフィーが重要な根幹をなしています。
同書は、ビジネス書部門では第1位となり、現在10刷りまで行き、53000部売れており、現在でもベストセラー中です。
「JAL」の再生に関しては、一般企業にも大変参考になります。お勧めしたいビジネス書の1冊です。
尚、「JAL再生」は、民間企業なら事実上の経営破綻状態の政府にこそ真摯に受け止めて欲しい1冊と言えます。
一橋新経済人倶楽部
代表世話人 菅谷信雄
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