「マーキュリー通信」no.2235【奇人変人の異見-215「消費増税に際し、安倍首相は芝居を打ったらいかが?」】
2020年東京オリンピック開催が決まり、昨日の日経平均は341円も大幅上昇しました。そして、
日本国全体が上げ潮ムードになってきました。
この上げ潮ムードに乗り、消費増税のムードが一気に高まってきました。
しかし、安倍首相は庶民感覚を是非もって欲しいと思います。消費増税に賛成する人は経団連
を中心とする経済界、御用学者、財務省のプロパガンダ機関となりはてた日経を中心とするマ
スコミ等ですが、彼らには庶民感覚が分かるのでしょうか。
庶民の大半は、収入は上がっていません。年金生活者も当然収入は増えていません。
一方で、反原発のあおりを喰らい、電力料金の相次ぐ値上げ、急激な円安によるガソリンの値
上げ、食料品価格の実質値上げ等庶民の暮らしは苦しくなっています。
アベノミクス効果はまだ限定的です。
さて、最近になり理論+実践家で著名な経営コンサルタント大前研一氏までが、御用学者を擁
護するような消費増税を見送ると国債暴落に絶対つながるから、予定通り消費増税を主張して
います。
安倍首相の政治決断は、10月1日となったそうですが、それではここで芝居を打ったらいかがで
しょうか。
9月下旬頃を見計らい、「消費増税はやはり景気の腰折れ原因となる事が危惧されるので、政府
としては消費増税は見送る方向で具体的検討に入った」と発言するのです。
その結果、市場がどう動くのかを見るのです。市場は景気の先取りです。
もし、大前研一氏が強く主張するとおり、国債が暴落するようなら10月1日に「やはり国債相場
が暴落しており、消費増税は見送りは現実的でないと判断する。よって、予定通り消費増税を
実施する。」と発言を撤回すれば良いのです。
安倍首相にはこのくらいの芸当をやって欲しいと思います。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
野田前首相は、2009年の衆議院選挙の前に、「民主の敵―政権交代に大義あり (新潮新書)」を
出版し、消費増税は絶対やらない」と主張し、衆議院選挙も消費増税反対で戦いました。
税金を食い物にするシロアリ軍団(官僚)が毎年12兆円もの税金を無駄遣いしている。だから
、シロアリを駆除すれば消費増税など1円たりとも必要ないと豪語していました。
しかし、財務省の大物次官勝栄二郎から首相の座を約束され、国民を裏切り、勝次官への恩返
しのために一転して消費増税に政治生命を賭け、法案を通しました。
同書は、現在アマゾンで1円で売られていますので、関心のある方はお求め下さい。
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