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2013年9月25日 (水)

「マーキュリー通信」no.2244【半沢直樹が大ヒットした理由】

9月22日にTBS系で放送されたTVドラマ「半沢直樹」最終回の平均視聴率が、関東地区で42.2%だったことがビデオリサーチの調査で判明しました。平成の民放ドラマではトップを記録したそうです。

なぜこれほどまでにヒットしたのでしょうか?

昨日、海外送金のために、三井住友銀行池袋東口支店に行きました。

現金で送ろうとすると、大金でもないのに、資金使途と資金調達ルートを聞かれました。そして、その証拠として預金通帳を見せろと言われ、その部分のコピーをとられました。更には免許証のコピーも要求されました。

更に、送り先がキプロスと聞くと、「ひょっとしたら送金不可の国かもしれないので、上司に

相談してくる」と窓口の女性から言われました。

私が、「振込先の銀行は英国ロンドンなので問題ないはず」と説明すると、それならOKですとのことでした。そして、この手続きをするのに、1時間15分もかかりました。たまたま24日だったので、窓口はがらがらでした。

銀行の窓口対応を見ていると、まさに金融監督庁から支配されていることがありありと分かります。銀行員の顔は完全に金融監督庁を向いています。この程度の海外送金に1時間15分もかかっていたら経費倒れですが、そんなことは全く関係なく、ここはお役所同然の仕事ぶりです。

半沢直樹のドラマが視聴者から圧倒的な支持を受けたのも、金融監督庁に完全支配された大手銀行、そして、自分の出世と保身のために、うまく社内遊泳し、後は部下や取引先を犠牲にしても何とも思わない銀行幹部に敢然と立ち向かう半沢直樹に対し、日頃何もできない自分のストレス発散の場として、すきっとしているのではないでしょうか。

但し、最後の結末としては、ボーリングで言えば、ストライクを連発してきたのに、最後にガ

ーターを2つ連続して出した感じです。

中野渡頭取が悪役大和田常務に出した処分は平取締役への降格だけ。この温情裁決では大和田一派が、又悪いことをしでかす火種を残す事になります。当然、首です。

一方、半沢直樹の人事は関係会社出向でした。出向は左遷とみられており、今回中野渡頭取の座を死守した最大の功労者は半沢直樹です。

これでは他の社員の士気に影響します。最低でも部長昇格です。

いずれにしろドラマ半沢直樹の大ヒットは、官僚に完全支配された国民のストレス発散の場の役割も果たしているのではないかと思います。

来年4月の消費増税も、国民の4人に3人は反対又は時期尚早と思っているのに、国民の声を無視し、自らの権益と支配を拡大するために仕組んでいる財務官僚の非道ぶりが伝わってきます。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

今回海外送金の手続きをしましたが、ロンドンまでの送金日数がなんと1週間もかかるそうです。

このIT時代になぜこんなに日数がかかるのか不可解です。規制だけは、外国為替の管理が厳しい時代に逆戻りしたのに、サービスは旧態依然としています。ここにも官僚の非効率性が及んでいるのでしょうか。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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