「マーキュリー通信」no.2285【ワンポイントアップの人間力-40「心のハンドルに遊びを持つ寛容さが大切」】
完璧主義者の場合、往々にして重箱の隅をつつくような所まで相手のミスを見つけ、議論を吹きかけることがあります。
本人は完璧を期さないと不安なのでしょう。
しかし、世の中の出来事で完璧を期さなければならない事の方が圧倒的に少ないです。完璧を尽くせばその分時間もたくさん使います。
本人はそれで自己満足するかもしれませんが、結果本人も周りの人も疲れさせてしまいます。
完璧主義者に必要なことは心のハンドルに遊びを持つことです。即ち、寛容さを持つようにすることです。
車の運転も初心者の場合、ハンドルをがっちり握っていますが、慣れてくるとハンドルの遊びをうまく使っています。
完璧主義者が必要なことは相手が信頼に足りうる人ならその人の言動に任せてみることです。
管理者はこれができる人です。つまり、相手の力量を見ながら、必要に応じ、任せていきます。
もし、管理者が完璧主義者の場合、部下は疲れてしまいます。
私も三井物産時代の上司に完璧主義者がいて、ほとほと疲れたことがあります。この上司の性格のために、ずいぶんと遅くまで残業をさせられました。
私はこれを反面教師として、どのような場合に完璧を期す必要があり、どのような場合には多少手を抜いても良いかのこつを覚えました。
このコツを覚えると、心のハンドルの場合にも、ゆとりが出てきます。そして、対人関係でも
潤滑油が出てきて、良い関係となっていきます。
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