「マーキュリー通信」no.2336【ワンポイントアップの経営術-83「中小・ベンチャー企業に向くマイクロヒット戦略」】
前回はブルーオーシャン戦略の話でしたが、今回はマイクロヒット戦略の話です。
これは大手化粧品会社に勤務していた廣瀬知砂子さんの現場経験から生まれた知恵です。
廣瀬さんが新人の頃は、日の当たらない賞品のマーケティングを任され、売上を上げるのに苦労したそうです。
廣瀬さんは、大手化粧品会社の売れ筋商品とは別のマーケティング戦略を立てました。つまりターゲットを絞り込み、そのターゲットに向けてこつこつと小さな成功体験を積み重ねていきました。
その地道な努力の積み重ねがノウハウとなり、マイクロヒット戦略としてまとめました。
そして、大手化粧品会社を退職し、コンサルティング会社株式会社ビューティーブレーンを立ち上げました。
このマイクロヒット戦略は、勤務した古巣の大手化粧品会社だけでなくその他の化粧品会社からも評価されました。更には、化粧品業界以外からも引き合いが入り、売れっ子スターとなりました。
マイクロヒット戦略の基本は単純です。ターゲットを絞り込み、そのターゲットに向け、リサ
ーチをして、どのようにしたら売れるか、その売れる仕組みを作っていきます。
ターゲットの絞り込みとは、30代女性ではなく、その中からシングルマザー、DINKS、DEWKS、独身、マイホーム所有の有無とか絞り込んでいきます。当然趣味嗜好も異なります。これがターゲットの絞り込みです。
従って、昨日のブルーオーシャン戦略より、これといったイノベーションとなるような商品、
サービスを持ち合わせていない中小・ベンチャー企業には取っつきやすいかもしれません。
プロモーション費用にあまりお金をかけずに、費用対効果を地道に測りながらやっていく手法なので、中小・ベンチャー企業にも向くマーケティング戦略と思います。
※参考文献:「売れる企画はマイクロヒット戦略で考えなさい」(廣瀬知砂子著、かんき出版 1575円)
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