「マーキュリー通信」no.2419【今、ミャンマービジネスがおもしろい!】
6月3日に開催された中小・ベンチャー企業経営者の異業種交流会「近未来ビジネ
ス研究会」では、株式会社イデアムーヴ田所和弘社長に、最近にわかにクローズ
アップされているミャンマービジネスを語っていただきました。
田所社長は、過去5年間、月の内、半分はミャンマーに出張し、人脈を構築し、
その過程で有望なビジネス・モデルを模索してきました。
また、現地法人を設立し、ミャンマー人を社長にしています。
日本とASEANとのビジネスが急増していますが、ビジネス成功には、ミャンマー
事情をよく知るイデアムーヴのような企業とのタイアップが不可欠であることを
実感しました。
関心のある方は田所社長をご紹介いたします。
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1.ミャンマーの基礎データ
国土:67.7万平方キロメートル(日本の1.8倍)
人口:5740万人
首都:ネイピドー(2005年ヤンゴン(ラングーン)から遷都)
通貨:Kyat(チャット)。10チャット=約1円
公用語:ミャンマー語、ビジネスパーソンとは英会話
民族:ビルマ族65%、その他135民族
宗教:仏教90%、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教他
成人の識字率:93%
国境:インド、バングラデシュ、タイ、中国、ラオス5カ国
海岸線:2800km
国境線:5858km
2.20年間のブランク
ミャンマーは20年間の軍事政権による鎖国状態が続いたため、20年間の空白を飛
び越した現象が多い。
例)携帯電話よりスマホ、一気に車社会が訪れたため、ヤンゴン市内は大渋滞
不動産インフレ:ヤンゴン市内の不動産価格、賃貸料は東京都と大して変わらな
い。
ホテル料金は、1泊数万円もしており、東京と変わらない。
3.ASEAN最後の期待の星
◆国土は広く、資源が豊富なので、ASEAN最後の期待の星
◆インフラ、通信網が脆弱なので、ミャンマー発展のためには、整備が不可欠
日本の大企業の参加を求めているがNATO(No Action, Talk Only)状態のため、
失望している。
◆アウンサンスーチーの父アウンサン将軍はミャンマーの英雄。スーチー本人は
政界進出の意欲はあるが、NLDブレーンの中には政治運営出来る人脈が少ない。
4.ミャンマー人とビジネスをする際に気をつけること。
日本人ビジネスパーソンの感覚では、90%内定したと思っても、そこからが契約
交渉のスタート。
しかし、いったん契約すると契約は遵守するのでこの点信用できる。
契約を破ると法律が厳しいので、順法精神が強い。法治国家。
5.イデアムーヴ社のミャンマービジネス
(1)大企業向け:ホテル事業
設計はできており、大手の資本参加を希望
(2)日系企業向け:バックオフィス機能
中小企業では中々整備出来ない海外事業部を事業部ごと受託するアウトソーシング
サービスを展開している。(海外事業部のアウトソーシングサービス)
快適な事務所の提供、経理総務機能、日本人従業員向け住居の提供、販路開拓
進出総合支援サービス
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