「マーキュリー通信」no.2473【ワンポイントアップの仕事力-115「判断力、決断力の スピードアップにより仕事力はアップしていきます」 】
人は生きていく上で、日々様々な判断を必要とします。
判断力の基準はその判断により自分の仕事への影響と周りの人の仕事への影響を考えま
す。
この判断ができないで先送りする人をよく見かけます。しかし、完璧な判断をできる人
は余りいません。
判断を先送りするデメリットは、時間の経過と共に判断する材料に対する知識、記憶が
低下していくことです。
又、環境も変化していきます。たまに判断を待った方がベターのこともありますが、概
ね判断の先送りによるデメリットの方が大きくなっていきます。
従って、判断は即断即決する習慣をつけた方が良いと言えます。
もし、その判断が間違っていたなら、修正すれば良いわけです。もし、判断ミスにより
周りの人に迷惑をかけたなら、直ぐに謝ります。
こうすることで判断力が磨かれていきます。そして、多くの判断は習慣化されていきま
す。これが判断力アップのコツと言えます。
例えば、食後に歯を磨くということも判断ですが、判断する時間は瞬時です。これは習
慣化されているからです。
一方、決断の方は、判断より重くなります。その決断によるリスクが大きければ大きい
ほど慎重に考えた方がベターです。
但し、判断の場合と同様、それほどリスクが大きくない場合、早めの決断の方が却って
好結果を生みます。
決断力をつけるコツは、どんなに大きなリスクを伴う場合でも、まずやるかやらないか
の決断を下すします。
その上で、リスクの大きさにより、様々なリスク要因をチェックしていきます。その検
証作業を通じ、リスクの大きさをチェックし、自分のリスクの範囲内で対処できると判
断したら、決断します。もし、リスクの範囲内で対処できない場合には、止めます。
私の場合で、最初の瞬時の決断で良かったケースが9割以上を占めます。判断力、決断
力を磨いていく課程で、磨かれていきます。
又、その時の決断の成否が時間の経過を経て分かることもあります。
17年前、三井物産㈱を早期退職したことは私にとって大きな人生の決断でしたが、1
7年の歳月を経て、今この決断は正しかったと評価しています。
一方、一橋大学の剣道部を途中で辞めたとき、決断の理由が悪かったので後悔していま
す。体の小さかった私は、剣道部の練習の厳しさについていけませんでした。
こういう理由の辞め方は、後々の人生に尾を引くもので、決断の際、その理由を問うと
きの判断基準にしています。
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