「マーキュリー通信」no.2512【ワンポイントアップの人間力-59「先見力を曇らせるモ ノ」】
消費増税の再値上げの議論が活発に行われています。
前回と今回は様相が異なるようです。
前回はマスコミもこぞって政府支援に回り、海外メディアも消費増税に協力していまし
た。
しかし、今回は賛否両論が活発に議論されています。
前回の消費増税は、安倍首相が財務省寄りの麻生首相に押し切られた感じでした。
財務省を始め官僚の考えることは、増税により産業界、国民を支配することです。財政
再建は大義名分に過ぎません。
常識で考えれば、増税は景気に水をかけます。国民の大半は、消費増税されれば、可処
分所得が減るわけですから、消費を抑制の方向に動きます。
こんなことは小学生でも分かる単純明快な原理です。月1000円のお小遣いは、消費増税
されればどこかで支出を抑えざるを得なくなるからです。子供はそれを現実に身をもっ
て知ります。
一方で、アベノミクスは、岩盤規制の粉砕を唱えていますが、かけ声だけは威勢良くて
も抵抗勢力の猛反対で殆ど成果を上げていません。利権構造を突き崩す勇気がありませ
ん。これを粉砕すれば消費増税など不要です。
10%の消費増税は、更に景気を悪化させ、安倍内閣は一気に崩壊していく恐れも出てき
ます。
その場合、日本の景気は一気に下振れし大恐慌に陥るリスクも出てきます。なぜなら、
安倍首相に代わるリーダーがいないからです。
安倍首相には、是非この流れを読んでほしいものです。
一部利害関係者の思惑に振り回されていると正しい判断が曇っていきます。
そして、何よりも国民の幸福を最優先に考える政策を考えてほしいものです。これは安
倍首相の人間力にかかっています。
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