「マーキュリー通信」no.2558【ワンポイントアップの経営術-112「NHK連続テレビ小説 『マッサン」に学ぶ、あなたなら経営者としてどちらを選びますか?」】
まっさんはニッカウィスキーの創業者竹鶴政孝氏の日本で初めてウィスキー作りに全力
投球で取り組む物語です。まっさんは竹鶴政孝氏の政孝からとったものです。
まっさんは、スコッチウィスキーの本場スコットランドで修行し、スコッチウィスキー
より勝るウィスキーを日本で初めて作りたいと情熱を燃やします。
しかし、ウィスキー作りの資金がないので、サントリーの創業者鳥井信治郎(劇では太
陽ワインの経営者、鴨居欣次郎)にスカウトされ、鴨居欣次郎の下でウィスキー作りに
励みます。
しかし、経営者である鴨居欣次郎とウィスキー作りの職人マッサンとは、ウィスキー作
りにかける思いが異なります。
鴨居欣次郎は、ウィスキーが分からない日本人の舌にあったウィスキー作りをマッサン
に命じます。当時、太陽ワインを販売する鴨居商店は経営危機に陥り、ウィスキーの発
売開始をいち早く実施することを余儀なくされていました。
しかし、マッサンはそれを拒否します。あくまでも本場ウィスキー作りにこだわります
。
この基本コンセプトの違いから、2人は袂を分かつことになります。今日のサントリーと
ニッカに分かれていきます。
あなたが経営者だったらどちらの立場をとりますか。
私は経営コンサルタントとして、まちがいなく鴨居欣次郎の立場をとります。会社がつ
ぶれてしまえば、ウィスキー作りも止めザるを得ません。
サントリー山崎とニッカの竹鶴を現在飲み比べていますが、両者の味の違いは分かりま
す。しかし、どちらが良いかは私の舌では判断できません。
世の中には私のようなユーザーも多数いるのではないでしょうか。
それにしても鴨居欣次郎は経営者として腹が据わっています。「やってみなはれ」の精
神が今日にも継承されています。
テレビドラマ「マッサン」は、経営者の生き方、経営者としての決断の仕方としても大
変参考になります。私は、毎朝録画をして観ています。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
先日、ビックカメラに行った際、今話題のニッカウィスキーを購入しました。テレビド
ラマの影響で、ニッカウィスキーの「竹鶴」「余市」ブランド、更には、サントリー山
崎まで品切れ状態だそうです。
普段は1本ずつ購入する私ですが、この時は3本まとめて購入してしまいました。
テレビの影響力に改めて驚いています。
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