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2015年3月 4日 (水)

「マーキュリー通信」no.2599【「中小企業M&A成功のノウハウ」セミナーに参加して 】

日本商工会議所の紹介で、日本M&Aセンター主催の「中小企業M&A成功のノウハウ」セミ

ナーに参加しました。

M&Aに関しては、10年前は何か後ろめたさを感じる経営者が多かったそうですが、少子高

齢社会が進展し、後継者難で悩む中小企業経営者が多い現在、M&Aは周りから祝福される

時代となって来たそうです。

事実、少子高齢社会の日本では、2011年から人口減社会に突入しました。同時に、就業

人口(20~64歳)不足が益々深刻となっています。

2000年に7873万人だった就業人口は2025年には6559万人に減少し、2060年では4105万人

まで減少し、深刻な問題となっています。

現在、ドライバー不足が深刻で、運送業界ではM&Aが活発となっているそうです。居酒屋

チェーンのワタミでも人手不足が深刻で、大規模な閉店を余儀なくされています。

さて、中小企業に目を転じると、3社に2社の中小企業で事業承継者がいないそうです。

そこで、M&Aに活路を見いだす企業が急速に増加しているそうです。

事業承継の最大のネックとして自社株の購入があります。事業承継できるような中小企

業の場合、たとえ資本金が一千万円であっても、企業価値として数億円の場合も多々あ

るそうです。その場合、従業員が事業承継をすることは事実上不可能となります。

M&Aの際、重要なことは機密保持と、買収した企業が相乗効果が得られるかです。

M&Aには様々な形態があり、必ずしも同業他社でないケースも多々あるそうです。

例えば神奈川県の億千万両という和菓子の老舗があります。この会社を買収したのは、

食材の販社でした。

和菓子メーカーと食材販社が結びつくことで相乗効果が生まれてきます。

買収金額は、時価純資産+営業権となるそうです。

M&A成功の秘訣として、譲渡企業と買収企業のトップ同士が腹を割って酒を酌み交わすこ

とだそうです。この時、波長が合えば、M&Aは良い方向に向かうだろうし、逆に波長が合

わなければ、その時点でM&Aは見合わせた方が良いとのことです。

M&Aブームのせいか、私のところにも顧問先より昨年1件事業承継の話があり、無事事業

承継が終わりました。

現在も2社ほどからM&Aの話がありますが、これも時代の流れでしょうか。

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