「マーキュリー通信」no.2622【ワンポイントアップの経営術-118「コーポレートガバナ ンスの重要性を認識する」】
大塚家具の父娘の戦いは娘久美子氏が株主総会で勝利し、社長続投となりました。
この問題は、コーポレートガバナンスの重要性を企業に投げかけています。
アベノミクスの政策の1つとして、上場企業の社外取締役を義務づけました。
大塚家具でも社外取締役がいますが、前社長勝久氏は社外取締役の意見に耳を傾けず、
自分の経営方針を推し進めていきました。
大塚家具は、ライバルのニトリにあっという間に抜かれ、両社の差は決定的となってい
ます。
そこには社外取締役の意見を聴かないという勝久前社長の経営姿勢が現れており、この
辺が勝久前社長の器の限界ではないかと思います。だから一般株主の8割は久美子社長を
支持したのではないかと思います。
コーポレートガバナンスは、株主、顧客、取引先、金融機関、従業員、労組、政府行政
機関、地域社会、競争企業、消費者、社外取締役等企業のステークホルダー(利害関係
者)と、法律、慣習、社会常識等を念頭に入れながら経営していくことです。
経営規模が違っても、中小・ベンチャー企業でも成長に従いコーポレートガバナンスは
重要です。
それぞれの利害関係者とどのように調整、調和しながら、又、意見を聴きながら経営し
ていくことが企業の成長にとっては大切と思います。
その1つに社外取締役の存在があります。社外取締役は、企業経営者とは異なった産業
カルチャーの下で様々な経験をしてきました。
だからこそ社外取締役の意見に耳を傾けることは重要となります。
私も、中小・ベンチャー企業の経営参謀役として各種アドバイスしていますが、それを
受け止めるキャパがあるかどうかも、中小・ベンチャー企業の成長要因の1つと見てい
ます。
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