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2015年7月21日 (火)

「マーキュリー通信」no.2712【ワンポイントアップの経営術-129「ギリシャ危機は与信 過剰問題"too big, to fail"」】 ギリシャ危機は、ドイツが支援を表明したことで一応収束の方向に向かいつつあります 。 ギリシャの人口は1100万人、GDPは2780億ドル(2013年)、一人当たりGDP25,126ドルで 世界第52位の先進国です。 ギリシャ政府の債務残高は3000億ユーロ(米ドル換算3240億ドル、日本円で約39兆円) です。GDP比116%です。その大半が海外からの借

ギリシャ危機は、ドイツが支援を表明したことで一応収束の方向に向かいつつあります

ギリシャの人口は1100万人、GDPは2780億ドル(2013年)、一人当たりGDP25,126ドルで

世界第52位の先進国です。

ギリシャ政府の債務残高は3000億ユーロ(米ドル換算3240億ドル、日本円で約39兆円)

です。GDP比116%です。その大半が海外からの借入で賄っています。

日本のGDPは約500兆円で、国債残高は既に1000兆円を突破しましたが、95%程度が国内

からの借入です。

これを経営面で観たら与信問題です。

銀行が融資する際、当然その企業の返済能力をチェックします。ギリシャの国力をみた

ら、その実力を遙かに超えた貸し付けをしています。

よく"too big, to fail"と言います。融資残高が大きくなりすぎると、融資先の方が力

が強くなってきます。貸す側としては、倒産してしまったら、融資菌がパーになってし

まうので、融資先に追加融資をしてしまうことになります。

ギリシャの場合もこれに当てはまります。

取引先の与信状態を定期的に把握し、取引先に対する過剰与信に陥っていないかギリシ

ャ危機を他山の石として捉えることも経営者として重要なことだと思います。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

私は1993年に発足したEU(欧州連合)を見て、いずれ破綻すると思っていました。なぜ

なら強い国と弱い国が一緒になったら、当然弱い国に足を引っ張られることになるから

です。

今後も、第2、第3のギリシャが出てくると思います。

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