「マーキュリー通信」no.2730【奇人変人の異見-255「本音の戦後70年談話」】
昨夜安倍首相による戦後70年談話が発表されました。
米中韓そしてマスコミに最大限の配慮をした談話なので、本音ベースの部分は2~3割と
思われます。そのような状況の中で、安部談話の行間を読めば、言いたいことが読み取
れてきます。
そこで、安倍首相の「本音ベースの戦後70年談話」を私なりに書いてみました。
※コロンブスのアメリカ大陸発見は1492年でしたが、15世紀以降イギリスを中心とする
欧米の植民地支配により、アジア、アフリカ中南米の殆どの国は欧米の植民地になり、
圧政による資源搾取に苦しめられ、多くの民の尊い命が失われてきました。
そのような欧米の植民地主義の中で、植民の支配を受けず、植民地支配もしなかった国
は歴史上僅か5ヶ国(スイス、ネパール、タイ、エチオピア、そして日本)だそうですが
、日本は自国の歴史に誇りを持ち、日本の建国以来築いてきた国家理念を世界に伝えて
いくべきと考えます。
欧米植民地主義に関する歴史的考察は下記URLをご参照願います。
http://history.gr.jp/~showa/380.html
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「本音の戦後70年談話」
15世紀に始まった欧米諸国による植民地支配の脅威は19世紀後半江戸時代の我が国にも
及んできました。
我が国は世界でもまれな無血開城により江戸幕府から明治新政府へと政権委譲を果たし
ました。
そして、当時脅威となっていた欧米諸国の侵略から我が国を守る為、富国強兵、殖産興
業の2大国是により短期間で欧米列強の仲間入りを果たすに到りました。
日清日露戦争の勝利により、欧米の植民地支配に苦しんでいたアジア、アフリカ、中南
米諸国に勇気と希望を与えました。
しかし、この勝利は白人至上主義の欧米に警戒心を抱かせ、日本脅威論が台頭し、日本
叩きの動きが米国を中心に起こってきました。
そして、いわゆるABCD(America,British,China,Dutch)包囲網により我が国は石油を始
めとする資源供給を断たれようとしていました。
又、米国はハルノートと呼ばれる最後通牒を我が国に突きつけてきました。これを受諾
した場合は、欧米による植民地支配を受けることは明白であったため、我が国は米国と
開戦せざるを得ない状況に追い込まれ、苦渋の決断をせざるを得ませんでした。
日本は1941年12月8日米国との戦争、大東亜戦争が始まりました。
その2年後の1943年11月5日~6日の2日間に亘り、当時の東条英機首相が中心となり、史
上初めて有色人種のみが一堂に会した大東亜会議が東京で開催されました。
大東亜会議の理念は、欧米の植民地支配からアジア民族の解放、そして人種差別撤廃に
よる互恵平等、平和、経済成長を目指した大東亜共栄圏を建設するものでした。
その為、日本は巨費を投じアジア各国に港湾、鉄道等のインフラの整備、そして教育に
よる人材育成をしていきました。
残念ながら日本は戦争には負けましたが、日本の掲げる大東亜共栄圏建設の理念は戦後
アジア諸国に受け継がれ、次々と独立していきました。
そしてこの独立の流れがアフリカ、中南米諸国にも波及し、欧米の植民地支配から次々
と独立していき、戦後のアジア、アフリカ、中南米諸国の独立への引き金となりました
。その意味で、日本の国家戦略は、500年続いた欧米の植民地支配からアジア、アフリカ
、中南米諸国を独立させた世界の歴史上燦然と輝く偉業と戦前の我が国政府及び軍人を
誇りに思っています。
戦後、日本は米国占領軍に支配され、戦前の日本の良き伝統、習慣が否定されてきまし
た。
戦前の日本は侵略戦争をした悪い国というレッテルを貼り、マスコミを通じ日本国民を
洗脳していきました。
戦勝国による東京裁判では戦勝国の論理と価値観を徹底的に押しつけました。
米国は2発の原爆投下と東京大空襲を始めとする日本各都市を無差別攻撃し、罪もない33
万人の日本国民を殺傷しました。
その罪を覆い隠すために、東京裁判では事実無根の南京大虐殺30万人説を主張し、我が
国に責任転嫁してきました。
我が国政府は、これまで日本人の他を許す寛容の精神で米国の戦争犯罪に対し損害賠償
要求や非難を敢えてしてきませんでした。
戦前の政府のとった行動は、世界の政治力学と軍事バランスを軽視した無謀な行為への
反省に立ち、戦後は世界最強の軍事大国米国と軍事同盟を結び、我が国の平和と安全を
守ってきました。
しかし、世界情勢は刻々と変わり、現在は中国の軍事力の強化がアジア諸国に重大な軍
事的脅威を与えています。又、北朝鮮の核ミサイルは我が国に向かっていつでも発射で
きる態勢になっています。
現在アジアで顕著となっている軍事的脅威を無効なものにしていくために、米国との日
米安保条約の更なる強化を基軸として、我が国は、世界の平和と発展のために、アジア
、オセアニア諸国、更にはロシアとの友好的かつ経済的連携を強めていきたいと思いま
す。
一方で、戦後形成されてきたいわゆる自虐史観が日本人の精神構造に大きな影響を与え
てきました。
戦前の我が国は悪い国だ、時の政府に盲目的に従った軍人軽視等先祖に尊敬を持てない
日本国民が増えてきました。
しかし、これらの自虐史観は過ちだったことを認め、戦後50年村山談話や従軍慰安婦問
題を事実確認もせずに政府発表としてしまった河野談話の無効をここに宣言します。
今後は戦前の我が国政府や軍人は武士道に貫かれたすばらしい精神を持った先祖だった
ことを声を大にして国民の皆様に訴えていきたいと思います。
それらの武士道精神に貫かれた軍人が、従軍慰安婦問題や南京大虐殺等人の道から外れ
たことをするわけがないと子孫である我々は信じるべきと思います。
大東亜戦争では300万人の尊い命が失われましたが、我々子孫は、それらの先祖の犠牲の
上により現在の日本があることを深く理解し、靖国神社で戦士達の慰霊をすることが国
民の義務であることを肝に命じて欲しいと思います。
70年前の本日は、昭和天皇が玉音放送を通じ、日本国民に敗戦の事実を伝えた日でした
。
当時、天皇陛下は、日本国民の安全と平和、そして戦後復興の為にご自身の進退問題、
生死の問題を棚上げにして、身を粉にして全国を奔走されました。
我が国は万世一系の天皇による日本国の平和的統治が2600年以上続いてきました。当時
の政府首脳は、日本の平和と繁栄の為に、国体護持が最重要と考え、米国に訴え、それ
が受け容れられました。
そのお陰で、現在の平和と繁栄を享受していることを国民は理解して欲しいと思います
。
一方、戦後の平和と繁栄は、決して我が国だけの努力だけで実現しているわけでなく、
世界各国との交流の中で培われてきたことを深く認識し、諸外国にも感謝の念を向ける
必要があると思います。
そして、感謝の思いを抱きながら、一国の平和だけに止まらず、諸外国との平和外交を
通じた経済的交流、そして繁栄を共に築いていきたいと思います。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
日本は天照大神の時代から調和を尊ぶ民族で、2600年以上に亘り万世一系天皇の下、他
国を侵略する民族ではないことは歴史が証明しています。
唯一の例外は、秀吉の朝鮮出兵くらいです。
そして日本人の精神構造の基本は武士道精神で貫かれています。従って、南京大虐殺30
万人説や従軍慰安婦問題は中韓側の虚構であることは直ぐに見抜けます。彼らが自国民
にやっていたことのすり替えに過ぎません。
逆に鎌倉時代に蒙古が襲来し、江戸時代末期には黒船が来航し、日本は欧米そしてロシ
アの侵略の脅威にさらされてきました。
私たちはこのすばらしい日本人の祖先をもっとバイアスのかからない正しい歴史観で見
る必要があるのではないでしょうか。
明治維新以来日清日露戦争、そして先の米国との大東亜戦争も日本が好んで戦争を仕掛
けたモノではありませんでした。
日中戦争も、毛沢東率いる中共と蒋介石の中華民国との内戦に巻き込まれ、その延長線
上といえます。日中戦争の期間も実質1年程度です。
尚、現在の中共が誕生したのは、1949年であり、現在の中共政府とは日本は戦争してい
ません。日本が勝利した清国は満州族であり、中国にとって異民族です。現在の中共を
支配している漢民族とは異民族でした。
よく中国五千年の歴史と言いますが、大半は異民族による侵略の歴史であり、中国の中
心民族となる漢民族国家が支配していた時期の方が少なかったと言えます。
戦後70年談話で日本の植民地支配と侵略行為を談話にいれるよう野党側の要求が強いで
す。
侵略行為が絶対なかったとは言い切れないと思いますが、既に戦後賠償で日本の戦争責
任は果たしており、70年談話の内容は、東京裁判で押しつけられた戦勝国の日本悪者論
の払拭と新しい世界観の発表が大切と思います。
新しい世界観とは、国防は米国との安保条約を堅持しながら、米国の軍事力が衰えてい
く中で、アジアとの平和外交を積極的に推進していくことと思います。
中国とは本音ベースでつきあえる国ではないので、経済面と国防面で中国包囲網を敷き
ながら、中共政権が自滅していくのを待つのが得策と考えます。
いくら謝罪しても、中国の国家戦略であるアジア太平洋地域の支配を目指す道具として
政治利用していくだけと思います。
民主政治からかけ離れた共産党独裁政権は、その問題が現在吹き出しつつあり、いずれ
崩壊していくものと思いますが、それまで待てば良いと思います。その期間は後10~20
年と思います。
毎年この時期になると、政治関連の書籍を読みますが、今年は下記書物を読みました。
ことし、一番クローズアップされた人物は、終戦時の鈴木貫太郎首相と、元駐日グルー
大使でした。この2人がいたお陰で国体が護持され、現在の平和が続いていることに改め
て感謝申し上げます。
「大東亜戦争の実相」瀬島龍三著
「されど大東亜戦争の真実 パール判事」大川隆法著
「奇跡の日本近代史」綾織次郎著
「私の見た東京裁判 上」富士信夫著
「私の見た東京裁判 下」富士信夫著
「国家の徳」曾野綾子著
「聖断」半藤一利著
「駐日大使ジョセフ・グルーの昭和史」太田尚樹著
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コメント
暑い夏、終戦記念日を迎えました。
同感です。援護します。
>他国を侵略する民族ではないことは歴史が証明しています。
唯一の例外は、秀吉の朝鮮出兵くらいです。
「秀吉の朝鮮出兵」はこちらもご覧になって下さい。
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-2050.html
唯一の侵略といえども、実はスペインの占領から日本を守った先守防衛策であったようです。
結果、日本は国史始まって以来、一度も他国侵略をしたことがない国です。
でも、今の国防問題をみると秀吉の時代より劣っていると言わざるを得ない。
終戦記念日に靖国神社参拝も臆病になってしまっているような総理では、桜島も噴火するでしょう。
投稿: はっちょ | 2015年8月15日 (土) 13時21分