「マーキュリー通信」no.2894【ワンポイントアップの経営術-145「他人の振り見て我が 身を振り返る」】
民主党と日本維新の会が合併に合意しました。更に他の野党にも合流を呼びかけていま
す。
民主党の分裂、党勢衰退の理由は、政策が異なる政治家同士が数合わせで一緒になった
からです。国民のニーズに合っていないから、衰退していくわけです。
仮に両党が合併し、他の野党が再度合流しても、又、再分裂を繰り返していきます。
さて、これを企業に当てはめるなら、業界最大手企業に対抗するために、経営体質も方
針も異なる両社が合併し、更には単に企業規模拡大の為に、同業他社に吸収合併を呼び
かけるようなものです。
企業は、顧客ニーズに合った商品開発をしていかなければ、売上は減少し、やがて倒産
に追い込まれていきます。
企業が生き残るためには、時代の変化、環境の変化を先取りし、顧客ニーズを取り込ん
でいくことです。
経営者なら直ぐに理解できると思いますが、産業界でも、このような合併はいずれ破綻
していきます。
業界は異なりますが、基本は同じです。
民主党の衰退に関しもう1つ学びがあります。
それは反省が全くできていないことです。
民主党政権の3年間の政治のひどさに国民は失望しています。
下野してから、その反省に立った上で、党の再生をしていくべきなのですが、国民のニ
ーズに耳を傾けず、党勢は衰退していっています。
先輩格の社会党の衰退ぶりを見ればそれが分かるはずですが、それが全くできていませ
ん。
企業で言えば、昭和40年代に売れた商品を未だに製品改良もせずに、「売れない、売
れない!」と嘆いているだけです。
最大手企業の製品に不良製品が発覚し、その不良製品を責めているだけで、自らの製品
改良を全くしていなければ、顧客離れは当然起きます。
このままでは民主党は社会党と同じ道をたどっていくことになるでしょうが、企業の生
き残りの原理にも通ずるところがあると思います。
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