「マーキュリー通信」no.2896【STAP細胞の小保方晴子さんは被害者だった!】
小保方晴子さんの自書「あの日」が最近話題となっているので、私も読みました。
彼女自身の告白書なので、本書の内容が全て正しいかどうかは分かりません。
それよりも本書を通じ、日本のマスコミ、学会、産業界等の歪んだ構造を垣間見た感じ
がします。
「あの日」とは衝撃のSTAP細胞の発表の日、平成28年1月28日です。
STAP細胞の命名者は若山教授だそうですが、STAP細胞の発表日は時期尚早と感じました
。
STAP細胞の発表の日以降、マスコミの報道合戦が過熱化し、STAP細胞の本質とはかけ離
れた報道合戦が大衆週刊誌も含め報道されていきました。
小保方晴子さんはリケジョと持ち上げられ、一躍時の人となりました。
しかし、その後論文の一部の盗用が疑われ、小保方晴子さんは時の人から犯罪者ごとき
へと貶められていきました。
STAP細胞の存在証明のために、小保方晴子さんに再検証のチャンスが与えられました。
しかし、「STAP細胞は存在しない」という前提のバッシング報道が行われ、彼女は精神
的に追い込まれ、自殺も考えたそうです。
又、軟禁状態という最悪の研究環境と時間的制約の中で、STAP細胞の存在を証明するこ
とは極めて困難です。
そのような状況の中で、共同研究者だった笹井芳樹教授が自殺しました。こちらは他殺
説もあるようです。
又、若山教授がSTAP細胞にES細胞を混入したとの噂もあります。
一方、理研としては僅か30歳そこそこの女の子が時の人になることに偉くプライドを傷
つけられ、そこから小保方バッシングは始まったとも言われています。
私にはそれらの事実を検証するだけの知見を持ち合わせていませんが、いつもながらの
マッチポンプ式のマスコミの報道姿勢に大きな疑問を感じます。
マスコミは小保方晴子さんの報道で2回商売になったわけです。マスコミは莫大な利益を
享受できました。
マスコミのあるべき姿は、STAP細胞が存在するのかどうかという結論ではないと思いま
す。
STAP細胞論文を書く時に他の論文盗用の疑いは非難すべきですが、なぜそうなったのか
を追求すべきであり、STAP細胞存在の有無の結論を早急に出すべきではないと思います
。
理研は小保方晴子さんを追放しました。
更には母校早稲田大学までが修士の資格まで剥奪してしまいました。
そして、小保方晴子さんの研究者としての生命を絶ってしまいました。
小保方晴子さんとマスコミ、業界、学会の対決では勝ち目がありません。
それよりも若くて将来有望な若手研修者、特に女性の研究者の成長を暖かく見守ってい
くことが日本社会に求められるあるべき姿と思います。
もし小保方晴子さんが理研に止まっていたなら、女性の研究者が急増し、日本の科学界に
もプラスになったと思います。
結局、小保方晴子さんは、日本の商業主義に踊らされ、それに嫉妬した理研と早稲田大
学からバッシングされた被害者だと思います。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
同書の中に、毎日新聞の須田 桃子記者から執拗な取材攻勢を受けたことが記載されてい
ました。
同記者の著書、「 捏造の科学者 STAP細胞事件」は最初からSTAP細胞は捏造と決めつけ
ています。
同書も購入して、反論内容を読もうと思いましたが、カスタマーレビューで酷評されて
いました。
普通は賛否両論が掲載されているのですが、酷評内容が私の想像と同じだったので、購
入を取り止めました。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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