「マーキュリー通信」no.2956【人生100年時代をぴんぴんころりで楽しく生きる法-92「 近未来に起こった事実を基に近未来社会を予測する」】
「近未来に起こった事実」という言葉はドラッカーの名言です。近い将来起こることと
は突然起こるのではなく、現在その前兆があり、その延長線上に起こるわけで、現在か
ら自分や自社に起こる「近未来に起こった事実」を把握し、それに対処していけば、将
来困らないことになります。
例えば、超高齢者社会の到来は、既に20年以上前から言われています。それに伴い、認
知症患者が増え、社会保障費が年々増大しています。
私の親の世代は90代ですが、本来ならとっくにあの世へ行っています。20年前と比べる
と、20~30歳長生きしています。
事実、私の父も今年93歳です。幸い認知症とならず、耳が遠くなる程度で、元気に生き
ています。
しかし、同年代の仲間の多くは、親の介護、いわゆる老老介護で大変な思いをしていま
す。
その最大の理由は、まさかそこまで長生きするとは思っていなかったので、老後の過ご
し方を何となく生きてしまい、その結果知らない内に介護老人となってしまいました。
認知症になる最大の原因は、世間から必要とされなくなり、世間との接点がなくなるか
らです。
独り暮らしの高齢者の内、「1日誰とも会話をしない日がある(電話を含む)」と答えた独
り暮らしの高齢者は、男性が50%、女性が37.2%もいるそうです。これが認知症の大き
な原因となっています。
それなら我々の世代、つまり厚労省が規定する前期高齢者も、このままなら親と同様認
知症患者になってしまうことを認識すべきです。政府もそれを危惧して、対策を打ち始
めています。
高齢者は、社会との接点を心して持つように努める必要があります。
仕事、ボランティア活動、自治会活動、趣味等積極的に仲間作りを心がけていくことが
大切です。
仲間ができれば、認知症のチェックを仲間同士でできます。
そして、認知症にならないことが、高齢者の社会に対する責務と考えることです。その
ことにより社会保障費の増大にストップをかけているのだという自負心を持つことも大
切と考えます。
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