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2016年5月25日 (水)

「マーキュリー通信」no.2960【ワンポイントアップの経営術-153「桂由美創作活動50 周年記念演劇を見て、経営者の神髄を学ぶ」】

昨夜、「桂由美創作活動50周年記念演劇を日本橋三井ホールで観劇しました。

桂由美創作活動50周年記念演劇から、経営者として成功する神髄をたくさん学びまし

た。

50年前桂由美さんはブライダルサロンを銀座のデパートに開こうと老舗デパートを訪ね

ました。しかし、デパート側はブライダルサロンに全く関心がありませんでした。

当時、結婚式の主流は文金高島田で、和装が97%を占めていました。デパート側として

は、日本人に定着していないウェディングドレスを取り扱うリスクはとりたくありませ

んでした。ウェディングドレスを売っても、和服の販売が落ちるので、ウェディングド

レスを販売する理由はありませんでした。

しかし、桂由美さんはそんなことでくじけません。

青山に自らの力で開店することにしました。日本初のブライダルサロンです。
尚、ブライダルサロンという名称も桂由美さんが名付けました。
しかし、当時の日本では、お見合いが中心であり、親がウェディングドレスに反対しま

した。

そこで桂由美さんは、草笛光子他当時の人気女優を使ったウェディングドレスショーを

ホテル・ニューオータニで開きました。そのようなプロモーション活動のお陰で徐々に

ウェディングドレスは普及していきます。

桂由美さんがブライダル産業進出に際しては、用意周到な準備があります。

10ヶ月かけてパリに留学します。留学費用は200万円かかります。桂由美さんは、実業家

の母親に資金援助を頼み、OKを取り付けます。そこでピエールカルダン、イブサンロー

ランと出会います。

更には、1年かけて欧米の結婚式の視察に行きました。この視察により、日本人の体系に

合った日本人好みのウェディングドレスを開発しました。

さて、自分の夢である事業を死にものぐるいで成功させようとする時、代償の法則が働

きます。

桂由美さんは、結婚適齢期を逃します。しかし、母親の勧めで東大卒大蔵官僚とお見合

いし、41歳で結婚しました。

夫は妻である桂由美さんの仕事に理解を示し、一生涯夫婦仲良く過ごしました。

桂由美さんは1つの成功だけでは満足しません。

結婚式では、新郎は新婦の引き立て役にしか過ぎません。新郎の定番タキシードの代わ

りに燕尾服を流行らそうとします。これに業界は猛反対でした。

次に、披露宴で20分で着替えができる和服を考案します。これにも業界は猛反対でした

しかし、これらの猛反対にめげず、初心を貫徹し、成功に導きました。

桂由美さんを経済的に支えたのは実業家の母親でした。

一方で、桂由美さんの隠れた成功要因として、家族、仲間、従業員を大切にしてきたこ

とです。
木山秘書は、一生涯桂由美さんを縁の下の力持ちとして支えてきました。

これらのチームワークがベースにあり、コンサルタントの中林氏や、従業員の意見にも

素直に耳を傾け、次々と採用していき、ブライダル業界で不動の地位を確立しました。

桂由美物語を通じ、成功者の成功する極意を学ばさせていただきました。

舞台のフィナーレは、出演者全員がウェディングドレスに着替えて登場しました。それ

はまぶしく輝いており、桂由美さんの50年の集大成と言えます。私は、シャワーを浴

びたような感じで感激を味わいました。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

昨年プラチナエイジ振興協会が第1回プラチナエイジスト大会を開催し、桂由美さんが

ベストプラチナエイジストとして選ばれました。
私もその時企業部門のプラチナエイジストとして選ばれ、そこで桂由美さんと出会いま

した。

最近になり、VEETA太田社長が桂由美さんとのコラボレーションで、麻布十番にトータル

ビューティ東京を開店しました。

その開店祝いを、乃木坂にある桂由美館で行いました。

そういう意味で、桂由美さんとは不思議な糸で引っ張られ始めました。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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