「マーキュリー通信」no.2985【奇人変人の異見-280「英国のEU離脱から近未来の世界情 勢を読む」】
英国のEU離脱ニュースが世界経済に動揺を与えています。
私はこのニュースから2つのことを感じ取りました。
1つ目は、グローバルな政治と経済が進展していく中、各国民の気持ちは内向きになっ
ていることです。
これは資本主義経済が進展していくとそのような内向きパワーが働いていきます。
資本主義の特徴はチャンスの平等です。しかし、その一方で成功者とそうでない人との
経済格差が広がっていきます。
一握りの成功者と大多数の普通の国民とに分かれていきます。その是正のために、所得
の再配分が行われます。
資本主義経済の基本は民主主義です。政治家は、大多数の国民の票確保のために、合法
的に税金をばらまき始めます。それが社会主義国家への道をたどり始めます。その結果
、国家の借金は膨れあがっていきます。
その典型が日本で、既に1000兆円を超える国の借金となっています。
自由と民主主義の国、米国でも大統領選で社会主義者サンダース氏が旋風を吹き起こし
ました。これまでの米国で社会主義政策を唱える政治家は国民から拒否されてきました
。トランプ候補も内向きの政治を掲げ、国民の人気を博しています。
一方で、今回の英国のEU離脱ニュースは、政治的にも大きなインパクトを与えています
。
日本では、中国との関係で、よく「政冷経熱」なる言葉を使い、政治と経済を分けて考
えてきました。
しかし、今回の英国のEU離脱ニュースのように、今後は政治と経済は密接に結びついて
いるのだと言うことを産業人も深く認識した上で、経営活動をする必要が出てきました
。
日中関係でいうなら、中国は南沙諸島に軍事基地を建設しています。中国はこの軍事基
地を核に、台湾、沖縄を侵略する国家戦略です。
もし台湾と沖縄が中国の手に落ちたら、中東からのシーレーンを抑えられ、日本は中国
に大動脈を抑えられることになるので、日本の産業界は深刻な打撃を受けることになり
ます。リーマンショックや今回の英国のEU離脱を遙かに超えた経済ショックが起こるこ
とは容易に想像できます。
米国はクリントンとトランプのどちらが大統領になっても内向き志向になっていきます
。それを予想して、「日本の国は自ら守る」という強い決意の下、「国防強化」を第一
に掲げる政党を支援していくべきと考えます。
現在参院選の真っ最中ですが、政党もマスコミもそのような重要な視点を避けて、消費
増税延期、改憲、安保法制の是非等の次元の低いレベルで争っています。
政治家の最重要の仕事は、「日本国民の生命と財産を守ること」であることを深く認識
して欲しいと思います。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
ジョン・レノンの名曲「Imagine」では、「戦争も国境も宗教もない世界を想像してご覧
」と人々に訴えています。
想像するのは簡単です。しかし、現実にはその後に恐ろしい世界が待っています。
EU離脱に投票した英国民に後悔の思いが広がっているそうです。まさか自分の1票が世界
的に影響を与えるとは想像していなかったようです。再度国民投票をして欲しいという
署名活動が進んでいるそうです。
沖縄では米国基地排斥運動が広がっています。
米国基地がなくなった後の世界を想像すれば基地のない素晴らしい世界が広がるかも知
れません。
しかし、その直後に中国軍が侵略してくることも容易に想像できます。そして、現在の
少数民族国家ウィグル、内モンゴル、チベット人に対して行っているように自由がなく
なります。それに反対すると弾圧と刑務所行きとなります。そして、死刑となります。
沖縄県民も、目先の事に囚われ過ぎていると、英国民のようになることを肝に銘じて欲
しいと思います。
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今回の参院選で、「日本国民の生命と財産を守ること」を真摯に捉え、「国防強化」と
「経済成長」の重要性を訴えている政党は幸福実現党しかありません。
私はそんな幸福実現党を支援しています。
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