「マーキュリー通信」no.3075【ワンポイントアップの人間力-98「物事をまっすぐに見 る」】
仏教用語で「邪見我見」という言葉があります。
邪見はよこしまなものの見方、我見は自分中心のモノの見方のことをいいます。
人間は成人していろいろな経験をするに従い自分独自のモノの見方をするようになりま
す。知らない内に物事を色眼鏡で見るようになっていきます。これを我見といいます。
そして、邪見我見は人間力アップの障害となります。
特に日本では政治、宗教、そしてネットワークビジネスに対して我見が多いようです。
政治では、共産主義は、旧ソビエト連邦が75年に及ぶ歴史実験をして失敗だったことが
証明されました。その結果、旧ソ連の衛星諸国である東欧が次々と民主化していきまし
た。
現在でも北朝鮮や中国が共産主義国家ですが、独裁体制の弊害が顕著です。
それにも関わらず日本には日本共産党という政党が未だに存在し、その存在感を依然保
っています。我々国民は共産主義が邪見であることを早く見抜く必要があります。
邪見我見を持っている人には「貧病争」の切り口から狙われます。
政治は、この「争」、心の闘争の部分を狙ってきます。共産主義による暴力革命がそれ
に当たります。
宗教は、本来人の心を豊かにするもの、人間力をアップするものです。しかし、日本で
はオウム教のような邪教が社会問題となった為、宗教アレルギーの日本人が多いようで
す。
しかし、宗教アレルギーを持っている人は、「病」の部分から狙われることになります
。
正しい宗教知識がないと、病気、特に大病した時に神にもすがる思いで邪教に引き込ま
れ、多額の金品を巻き上げられることになります。
ですから普段から正しい宗教に帰依し、正しい宗教知識を持つことが肝要です。
ネットワークビジネスにもアレルギーを持つ日本人は多いようです。
ネットワークビジネスはネットワークマーケティングともいい、マーケティングの1手段
として米国を中心に発展してきました。当然、良いネットワークビジネスと悪いネット
ワークビジネスが存在します。
しかし、いくら良いネットワークビジネスでも我見我欲が加わると自分だけ儲け、結果
として他人に迷惑をかけてしまうこともあります。
仏教の教えに「心の三毒」として「貪・瞋・癡」(トンジンチと読みます)があり、戒
められています。
「貪」はむさぼる心、「瞋」は怒りの心、「癡」は愚かな心です。
「心の三毒」を取り除くことは我見我欲から解放されることになります。
その結果、人間力がアップしていくことになります。
良い政治、宗教、そしてネットワークビジネスと出会うためには、信頼できる人の話を
聴いてみることがポイントです。
人生の途上で「貧病争」に出会い、悪い政治、宗教、そしてネットワークビジネスに引
き込まれないためにも、普段から知識を付けておくことが肝要と考えます。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
築地市場の豊洲移転が東京都で大問題になっています。
私は、この中に我見我欲が絡んでいるような気がします。
建物の下に盛土がなく巨大空間が見つかったとマスコミは騒ぎ立てています。
しかし、まず議論すべきは、盛土がなくても耐震上問題ないかどうかということと、そ
の結果、土壌汚染対策は成されているかということです。
もし、この2つが問題ないことを証明されたら、今度は小池都知事の暴走とマスコミは
書き立て、小池都知事の失脚にもなりかねない大事件に発展する恐れもあります。
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