「マーキュリー通信」no.3123【ワンポイントアップの経営術-176「企業の成果は外部に ある」】
ドラッカーが経営とは「顧客創造」と定義しています。
顧客創造とは、お客様のニーズをキャッチし、お客様のニーズに応えていくことです。
その際のポイントとしては、お客様のニーズに全て応えていくことは不可能ですから、
その中から自社の強みを発揮できる部分にフォーカスしていきます。
お客様のニーズに応える仕組みを自社内に構築していきます。これを妨げているものは
何かを把握し、それを取り除いていくことが中小企業の社長の役割です。
社内の組織がお客様のニーズに応える体制になっているか、絶えず把握しておくことで
す。
会社が大きくなっていくと、営業、管理、製造部門等の組織間の壁ができてきます。も
し管理部門が、顧客ニーズに応えるためにコストアップになるからノーと言ってきたら
、それは間違った経費節減です。
経費節減は企業の永遠の課題ですが、経費節減の結果、お客様のニーズに応えられない
ようなら、それは本末転倒です。
東池袋に回転寿司チェーン店若貴がありますが、若貴ブームの頃は、ネタも新鮮でおい
しかったので良く行きました。
先日、久しぶりにいったら味が落ち、値段が上がっていました。客が一旦こういう印象
を持つと二度と行かなくなります。
一方、池袋西口東武百貨店11階にトリトンという高級回転寿司があります。こちらはい
つも行列ができています。
北海道の新鮮な魚介類を空輸で仕入れ、お客様に新鮮な内に提供することをモットーと
しています。値段は若貴より5割ほど高いですが、又、行きたいと思います。
経費削減を内部に求めていくと顧客離れが起きる好例といえます。
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