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2017年5月21日 (日)

「マーキュリー通信」no.3205【J-SCORE「農業の7次産業化が日本を救う!」】

昨日のJ-SCORE(一般社団法人日本シニア起業支援機構 松井武久代表理事)のセミナー

では大きな気づきと学びを得ました。

一人目のプレゼンターは、株式会社ヴェルデ代表取締役田野島会長。同社は世界で初め

て土壌の1種モンモリロナイトの客土化に成功、世界唯一の土のメーカーだそうです。

現在は農業の主役は肥料ですが、これは第一世界大戦終了後に、弾薬として使われてい

た窒素、リン、カリウムが大量に余り、それを肥料に転用することで近代農業が始まり

ました。
しかし、アフリカでは人工肥料の結果、不毛の地がどんどん増え、砂漠化現象が始まり

、大きな環境問題となっています。

日本の食料自給率はカロリー換算で40%と言われていますが、実は重量ベースに換算

すると20%に過ぎないそうです。重量ベースの主役は肉類です。

農水省は、食糧不足時の食料安全保障マニュアルを作成しています。世界同時不作の危

機度合いを3段階に分類しています。

最悪の場合には、国家統制となり、食料価格の物価統制、エネルギーは食料向けが最優

先となる。空き地は畑となり、サツマイモ等の根菜類の栽培をすることになる。

その影響で鉱工業生産はストップとなり、日本の国力はがた落ちし、超円安となり、1

ドルは360円を超えることも予想される。

そうなると輸入物価、エネルギーコストは暴騰し、日本経済は大パニックに陥る。日本は現在の北朝鮮よりひどい最貧国の仲間入りをすることになる。

これは直ぐに起こることではないが、世界人口が現在の73億人から2050年には93億人、

そして2100年には113億人に増加すると国連は予測している。
その頃は、地球はその人口を賄うだけの体力がないので、深刻な食糧不足が発生するこ

とが予測される。
しかし、政治家も官僚も自分たちはその頃には生きていないので、余り関心を持ってい

ない。

2人目のプレゼンターは、株式会社JEDIの長谷川清社長による「次世代IT農業計画」でし

た。

現在の農業関連の社会問題は、
1.農薬の使用量が世界一で、国民の安心、安全が脅かされている
2.生産物のJA集配コストが45%も占めており、国民が高い農産物を買わされている。
3.化学肥料によるミネラル不足、栄養価が低い
4.肥料、農薬、電気代、燃料コストが大きすぎる
5.農業から発生する生産残渣、即ち産業廃棄物が不適格
6.縦割り行政の為、適切な社会循環システムとなっておらず、大きなムダが生じている

IBM出身の長谷川社長は、上記の問題をITで解決しようとしている。これまで5年にわた

り詰めてきた内容が発表されました。

例えば、セブンイレブンではトン当たり1万円の廃棄物処理代がかかっている。

しかし、その廃棄物をバクテリアの力で肥料や餌にしてしまう技術はある。

長谷川社長が考える次世代IT農業計画は、東京ドームの広さの場所で、高齢者2人でコン

トロールできるようなシステムを考えている。

最近農業の6次産業化が提唱されているが、1次産業の活性化やイノベーションがない限

り6次化はできない。

その上で、次世代IT農業は循環型社会とのコラボレーションが「真の6次産業化=7次産

業化となることを長谷川社長は力説しています。

長谷川社長の構想する「次世代IT農業計画」は、子孫の代まで引き継がれることを期待

しています。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

地球温暖化の原因は二酸化炭素と決めつけ世界的に進めているが、まだ立証されたわけ

ではなく、仮説の段階です。

長い地球の歴史を見ると温暖化の時期と寒冷化の時期が交互に訪れている。地球の食料

生産の視点で見ると、寒冷化の方が遙かに影響が大きい。

もし、地球寒冷化となったときは、世界的な凶作となり、食料自給率の低い日本は大き

なダメージを受け、大パニック状態となってしまう。

昨日のセミナーを聞いて、私は地球温暖化を唱える連中は何か裏に陰謀があるのではな

いかと疑っています。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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