「マーキュリー通信」no.3227【人生に勝利する方程式-155「思考は固定化する」】
現在「金持ち父さん貧乏父さんのキャッシュ・フロークワドランド」を15年ぶりに読
み返しています。
キャッシュ・フロークワドランドとはE,S,B,Iの4つの職業の立場からキャッシュ・フロ
ーを捉えたものです。
Eはemployee(従業員)の立場で捉えたキャッシュ・フローです。自分の労働対価として
給与を頂く労働対価収入です。この場合、自分の成績いかんに関わらず収入は保証され
ています。
Sはself-employed(個人事業主)の立場で捉えたキャッシュ・フローです。この人は自
分ががんばった分、収入が取れます。通常の個人事業主から弁護士、公認会計士、司法
書士等個人で働く士業も含まれます。
がんばればがんばった分だけ収入が取れます。しかし、病気やけがで働けなくなったら
収入がなくなります。
Bはbusiness ownerの略です。オーナー経営者等がこれに当てはまります。人を使いな
がら収入が入ってきます。E,Sの労働対価収入とは異なります。一般的には高収入と
なりますが、当然経営リスクが伴うので、収入のアップダウンが大きいです。
最後のIはinvestorです。不動産の投資家、アパートの家主等不労所得がもらえる人た
ちです。株式の投資家もこれを本業として配当益、売買益が受け取れるならinvestorと
言えます。
さて、ここで面白いのは各キャッシュ・フロークワドランドの人々のお金に対する考え
方が異なることです。同じキャッシュ・フロークワドランドに長年いると、それ以外の
キャッシュ・フロークワドランドの考え方ができなくなります。
但し、E,Sにいるキャッシュ・フロークワドランドの人は、B,Iにいるキャッシュ
・フロークワドランドの金銭の考え方ができないのですが、B,Iの人は、E,Sの考
え方を理解できます。
先日、大手企業の子会社2社の社長をやっていた方とお会いしました。サラリーマン社長
ですから、キャッシュ・フロークワドランドは最初のEです。
人生100年時代になりつつある現在、今後は年金プラスアルファの収入が必要となってき
ます。その為に、どのようにお金を得ていくのか、Bのキャッシュ・フロークワドラン
ドの考え方も必要となってきます。
しかし、T氏はBのキャッシュ・フローの考え方が全く理解できませんでした。
ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する(Think and grow rich)」という名著があります。人間は思った世界が現実化する。そうなると金持ちになれます。
しかし、T氏に接してみて、長年E、Sのキャッシュ・フロークワドランドにいると「思考は固定化する」ことが分かりました。
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