「マーキュリー通信」no.3372【人生に勝利する方程式-176「敬天愛人」】
NHK大河ドラマ「西郷どん」の影響で今年に入り西郷隆盛が頻繁に取り上げられていま
す。
その中で一番使われる言葉が「敬天愛人」です。
敬天愛人とは、天を敬い、人を愛することです。
子供の頃から心優しい西郷は、身分の上下に関係なく、他人に対する慈しみを持ってい
ました。
人一倍正義感の強い西郷は、農民を苦しめる藩主の圧政に不満を抱いていました。
そんな西郷が隣の清国が英国にアヘン戦争で敗れ、植民地化される情報を得ました。
その時、西鄕は英国を文明は進んでいるが、心は遅れている野蛮人の国と思いました。
キリスト教では、「汝の隣人を愛せ」と教えているにもかかわらず、肌の色の違う民主
主義でない清国を見下していました。
だから植民地化してもよいと自分たちの価値観を他国に押しつける英国に憤りを感じて
いました。
そして、このままでは日本も清国同様植民地化されてしまうという危機意識を持ちまし
た。
西鄕は何度も挫折を味わいますが、親友大久保利通の友情で危機を脱します。
しかし、最後は地元薩摩藩の不平士族に同情し、大久保利通と対立し、西南戦争で非業
の最期を遂げます。
「敬天愛人」の思想は多くの日本人の手本となり、同郷の稲盛和夫氏へと引き継がれま
した。京セラが世界企業へと成長できたのも、西鄕の「敬天愛人」の思想をベースに経
営したからといえます。
「敬天愛人」の思想は、人間性を豊かにし、人生を勝利する原動力となっていきます。
なぜなら天(仏神)は天の道理、即ち天の正義に基づいて生きてきたかで各人の人生の
当否を判断しているからです。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
西郷隆盛は歴史上の偉人の中で2番目に好きな人物です。
一番は龍馬です。
今回のNHK大河ドラマ「西郷どん」でどこまで西鄕の魅力を吸収できるか毎回楽しみに
しています。
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