「マーキュリー通信」no.3373【ワンポイントアップのコミュニケーション力-154「謝 罪の達人となる」】
戦国時代の武将伊達政宗は謝罪の達人と言われています。
政宗は、豊臣秀吉の北条氏征伐の下知を無視してしまいました。
まだ秀吉の実力をタイムリーに把握できない当時、秀吉の実力を過小評価したのが原因
だったようです。
北条氏が滅んだ後に、秀吉の実力を知った伊達政宗は青くなりました。この時代、切腹
モノでした。
伊達政宗は、秀吉に謝罪に伺いたい旨、使者を送りますが、激怒した秀吉は会おうとし
ません。
そこで、伊達政宗は、秀吉の親友前田利家のとりなしで謝罪に伺うことに成功しました
。
伊達政宗は全身白の死に装束を着て秀吉の前に現れます。政宗は、切腹覚悟で秀吉の前
に現れたわけです。
伊達政宗の魂胆を見抜いた秀吉は、打ち首にしようと考えました。
しかし、その時、秀吉の側近達が政宗の死に装束に感嘆の声を上げ、空気が一変しまし
た。
秀吉は、ここで打ち首にしたら自分の器量を疑われるととっさに判断し、政宗の謝罪を
受け容れました。
このエピソードは現代でも通じるようです。
重要取引先に迷惑をかけた場合、直接謝罪しても取り合ってくれない場合、第三者を介
して謝る場を作ることです。
第三者の活用は現代社会でも良く行われています。
それと場の空気を作ることの重要性です。その為の段取り、着用するスーツ、タイ、ワ
イシャツ、靴等相手の性格を考慮しながら、どうしたら受け容れられるかを考えること
も重要です。
しかし、一方で相手との関係に配慮したコミュニケーションをとる重要性を認識するこ
とも大切で、その為に相手の情報収集も重要です。
それでもミスを犯した場合、大事になる前に、素直に謝罪することが取引先との関係を
円滑にする上で大切といえます。
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