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2018年11月 5日 (月)

「マーキュリー通信」no.3576【ワンポイントアップの経営術-221「権利収入を得ることで、天 下布武に邁進していった信長」】

織田信長は、室町幕府最後の第15代将軍足利義昭から褒美として副将軍の位を賜りました。
しかし、それを断り、堺、大津、草津に代官の権利を頂きました。

信長は、天下取りのためには経済力が欠かせないと思っていました。

堺市は港町として栄えていました。大津、草津両市は、琵琶湖畔にある水上交通の要でした。

そして、楽市楽座令を出して、商売が自由にできるようにしました。
その結果、商業は栄え、信長の所には売上税が入り、巨万の富を得ました。

右肩上がりの権利収入を得ることで、天下取りに邁進していきました。

これは現代の経営にも通じると思います。

不透明で激動の時代、様々なビジネスチャンスが広がっています。

その最たるモノが携帯電話料金収入といえます。
しかし、寡占3社が独禁法違反で政府から注文が入り、値下げをせざるを得なくなりました。
又、携帯電話事業は、莫大な固定費がかかるので中小企業が参入することは事実上困難です。

一方、KKネットワークグループの高井利夫会長は、30年前に中小企業向けETCカード事業をスタ

ートしました。

ETCカードは大企業ならボリュームディスカウント料金が適用されます。
しかし、従業員の少ない中小企業ではそれが叶いません。

そこで、高井会長は協同組合方式を採用し、現在では2万社以上が加盟しています。
その結果、中小企業でも最大40%のボリュームディスカウント料金を享受しています。

KKネットワークグループは現在西日本最大のETCカード事業会社となり、年商も850億円となり

、今でも右肩上がりの売上、そして権利収入を得ています。

このビジネス・モデルは莫大な固定費は不要で、それこそ知恵1つといえます。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

私の所に持ち込まれる中小・ベンチャー企業のビジネス・モデルは、殆ど労働対価収入的なモノが多いです。

これではいつまで経っても資金繰りの大変さからが抜け出すことはできません。

この種の事業の場合、まずは運転資金を確保しながらじっくりとビジネス・モデルを練り込んでいった方が良いケースが多いです。

それに気付かず資金繰りに四苦八苦している経営者が実に多いです。

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